音・感・和 : 自然音再生の琥珀音響工芸舎
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琥珀音響工芸舎・メールマガジン【東風】
心安らいだり、思わず笑みを浮かべてしまう音楽などの情報、サイトを紹介していきます。毎月1・15日配信です。
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第2号 : 平成16年6月15日
耳を澄まして聞こえてくる自然の響き。思わず笑みを浮かべてしまう音楽などの情報、サイトを見つけてみました。
http://www.onkanwa.com/
(毎月 1・15日配信)
2004/06/15 号
ご挨拶
お勧めCD お勧めサイト 後 記
毎日鬱陶しい天気が続く今日この頃ですが……と、書き始める予定で準備をしていた今回の号。そんな予定とは裏腹に、日本全国、今週一週間は、まさに夏!の天気で日差しをたっぷりと浴びることができそうです。

夏の日差しも待ち遠しいですが、シトシトと雨の降る梅雨のしっとりとした季節のなんともいえない風情があります。アジサイの花や、雨に濡れた緑。季節ごとの美しさに目を向けると、いつの間にかリラックスしている自分に気がつくことができるかもしれません。

今回は、梅雨時にぴったりの音楽と、その先にある夏の日差しを感じさせるCDを中心に紹介したいと思います。
お勧めCD
海人 〜八重山情唄〜 : 安里 勇
安里 勇 (唄・三線)
( RESPECT RECORD : RES-49 )
沖縄民謡とひと括りで語られることが多いのですが沖縄本島の沖縄民謡とそれ以南の宮古・八重山民謡に大きく分けることができます。沖縄民謡のほうが華やかな感じがあるのに対して、宮古・八重山民謡はじっくりと素朴に聞かせる傾向が強いように感じます。

宮古・八重山諸島は、台風の被害や圧政を強いられることも多かった地域です。その厳しい日々の疲れを癒すために作られた歌は、日々の生活や伝承に基づいた歌が多く、地味でありながらヒタヒタと染み渡ってくる味わいがあります。

私はソフトを購入するときの購入基準のひとつを演奏家の【見た目】に置いています。演奏家の顔・立ち姿を見ることにしています。その姿から、なんとも言えない味わい深さを感じさせる人物は、実際の演奏でもその通りの演奏を聞かせてくれます。

世評の高い八重山民謡を聞いてもピンと来ていなかった私は、このCDの裏ジャケットに載っていた安里勇さんの立ち姿にただならない何かを感じました。私は、すぐに家に帰って聞いてみました。そこにあったのは、私がずっと捜し求めていた八重山民謡でした。

素朴な日常の繰り返し。自然に抱かれる日々。謙虚に恵みを受け入れていく、その姿勢からしか聞こえてこない音楽がそこにはありました。

発売当初は、全く知られていないひとりの海人(ウミンチュー)でありながら有志が集って作成されたのがこのCDでした。それと共にジャケットなどの写真を取っていたのは、なんと藤原新也さん。

このCDは、大きな話題となり、その後もCDが発売されています。私は、その演奏も素晴らしいと聞いています。この最初のタイトルよりもよりいっそう、演奏家として熟したものとなっています。しかし、最初のこのCDには、演奏家としての洗練とは違った、何か美しいものが宿っているような気がしています。

収録曲は、古くから唄い続けられるている八重山諸島の代表的民謡で、安里の唄と三線(サンシン)をベースに、八重山民謡の特徴である笛を加えるのみのシンプルさがその美しい何かを伝えてくれます。
⇒ソフト情報・購入先(Amazon.co.jp)
⇒島唄ライブハウス 安里屋

中部ジャワのガムラン 〜青銅の輝く雨
ソロ・マンクヌガラン家のガムラン
( KING RECORD : KICW-1075 )
雨がシトシトと降るこの季節。手に取ることが多いのが、このCDです。

農村でのお祭りの要素が強く、華やかに煌めく響きがバリ島のガムラン音楽だとすると、ジャワ島のガムランは宮廷を中心に発展してきただけに、優雅でゆったりとした響きに空間が満たされていくのが特徴です。

そのジャワ島のガムラン。ここでは、名家として知られるソロ・マンクヌガラン家の保持するガムランがこのCDでは録音されています。ガムランは、数多くの楽器を集めたものですから、ひとつのセットとして楽器となっています。時代を経ることで、独自の音色の魅力を増し続け、その個性ある響きからガムランのセット自体で“銘”を持つものが多いそうです。

このCDで演奏されているのガムランは、“香る雨”・“愛の雨”という銘を持つ対のガムランです。特に重要なときにしか演奏されないガムランとされていますが、雨を呼ぶ力を持つガムランであるとされています。

豊穣と繊細さを兼ね備えたその響きは、雅びの一言です。その香り立つ音の響きに、雨だれと自分との意識の垣根が消えていくかのように感じます。

輝かしく降り注ぐ、金色の雨しずく……。雨の空気も、しっとりとした美しさを持ったひとつの季節であることを気づかしてくれるこのCDを、窓を開けて雨音と一緒に聞いてみてはいかがでしょうか。
⇒ソフト情報・購入先(Amazon.co.jp)
お勧めサイト
沖縄デジタルアーカイブ「Wonder沖縄」
沖縄県と国が共同して立ち上げたデジタルアーカイブ事業によるサイト。沖縄の持つ多くの分野における情報を文化遺産、文化情報として保存し、Web上に沖縄の歴史や自然、芸能などの情報を掲載していこうというもの。次世代への伝承と共に、日本国内のみならず全世界の人々に沖縄を周知し、沖縄の新たな発展に資することを目的にしているとのことです。

さすがに沖縄県をあげ、本腰を入れて作っているだけに、その中身は圧倒的。何から何まですべて情報が詰まっているといって過言ではありません。

沖縄を知りたいと思うかたならばまず最初にこちらで情報を調べることをお勧めします。英語ページもあります。
美ら島物語
沖縄の日本トランスオーシャン航空(JTA)が運営する離島情報満載のポータルサイト。沖縄、石垣島、西表島、与那国島、宮古島、久米島などの情報がいっぱいのサイトです。

上の「Wonder沖縄」が“官”の代表だとしたならば、こちらは“民”の代表的サイト。“民”には“民”にしかできないものがあります (^_^)

地域に密着した美味しいお店や料理や泡盛のコラム。特集記事などには、思わず時間を忘れて読み続けてしまいます。あまりにも情報が多すぎて、途中で迷子になってしまうのは確実。

沖縄の情報を集める際、ここのサイトを知らないのはもぐりと言って良いですので、一度ご覧なってはいかがでしょうか。
国土交通省 防災情報提供センター
六月の後半ともなると、毎年心配になるのが大雨です。台風や大雨で予想される災害の前、大切なのはテレビなどで情報を知っておくことです。

インターネットが発達したことでその台風や大雨の最新情報は調べやすくなってきました。中でも、この『国土交通省・防災情報提供センター』はお勧めです。

サイトではさまざまな情報が提供されていますが、今回こちらからのリンクは『リアルタイムレーダー』にアドレスを指定しています。『リアルタイムレーダー』では、 [表示の操作] ⇒[各地域を選択]⇒[動画開始]をクリックしますとここ3時間の雨の様子がわかります。その情報からいつが降雨のピークであるのかもわかりやすくなっています。

梅雨が明けてから夏の夕立の確認などにも使えるサイトです。ちょっとしたお出かけ前に見てみるのもよさそうです。
後 記
私の実家は、鹿児島です。そのため、小さい頃からテレビなどで島唄などを耳にする機会が多かったのですが、それが現在の音楽の好みに反映している気がしています。

今では、世界各国の音楽を分け隔てなく聴いていますが、そのうち年を取ると段々と小さい頃に聞いていた島唄に戻ってくるのかなぁという気もしています。もちろんそのときは、何も知らないでただ聞き流すのではなく、色々と他の音楽を知った上での帰郷となりますから、より一層その美しさを感じながら聞くことになるのかもしれません。

今回、沖縄などの情報を調べて思わず私たち≪AMBER AUDIO ( 琥珀音響工芸 )≫の音の原点はここにあるのだなぁと感慨に耽ってしまいました。何よりもシンプルで、自然な音を求めるのは、自分自身が根っこに持っている音楽がシンプルだからなのかもしれません。
編集担当:中村 聡

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