音・感・和 : 自然音再生の琥珀音響工芸舎
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琥珀音響工芸舎・メールマガジン【東風】
心安らいだり、思わず笑みを浮かべてしまう音楽などの情報、サイトを紹介していきます。毎月1・15日配信です。
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第22号 : 平成17年4月15日
耳を澄まして聞こえてくる自然の響き。思わず笑みを浮かべてしまう音楽などの情報、サイトを見つけてみました。
http://www.onkanwa.com/
(毎月 1・15日配信)
2005/04/15 号
ご挨拶
清々しい新緑の季節になりました。GWにかけて心地良い日が続きますが、外に出てボンヤリと日向ぼっこなどしてみたいところです。

中でもこの季節、新緑の山々での森林浴は楽しいもの。山々には木々が植えられた美しい風景。しかし、飛行機から下を見ると自然林は非常に少ないのが実情です。

小さい頃、神社の周りの鎮守の森には何かしら心安らぐものがありました。それは、もともとその土地の本来の植生だったからということのようです。そんな鎮守の森が日本全国に広がったらもっと豊かな山々になるのだろうなぁと思いますが色々と難しいようではあります。
おすすめCD
琴古流尺八/山口五郎
( 日本音楽の巨匠 Masters of Japan )
山口五郎 ( 尺八 )
( ビクター伝統文化振興財団 : VZCG-505 )
自然の音をそのまま模したと称される尺八。竹林を吹き抜ける風の音。ほのかに竹の香りもして、自分自身の体がまるで耳だけになってしまったような感覚。聞こえてくるのは、ただ風の吹き抜ける音。。。

明治に入り、虚無僧尺八が衰退する一方、より一般的な楽器として姿を変えていく中で幅広く受け入れられたのが琴古流。その琴古流の演奏家で人間国宝を授与された演奏家が山口五郎です。1999年に65歳で逝去しましたが、多くの録音が残されています。残された録音の中で最も重要なのは『人間国宝 山口五郎 尺八の神髄(尺八本曲)』ですがちょっと手を出すには値段が (^^;)

その中でやっとお勧めできるタイトルが販売されました。それがこちら。山口五郎にしか出せない自然な呼吸と暖かい響き。竹林の風であってもひんやりとしたものではなく、心の芯からジワジワ温かくなっていく優雅で格調高い演奏がここに聞けます。
⇒ソフト情報 (ビクター伝統文化振興財団)
⇒購入先 (世界の民族音楽の店 ZeAmi)

海童道 : 法竹
海童道 ( 法竹 )
( Universal Music : UDC-499 )
尺八よりもより竹本来の響きを生かすため、自然の竹に穴をあけただけの法竹(ほっちく)。独自の呼吸法の哲学から禅思想を展開した海童道(わたづみどう)。彼の1968年の録音です。

その独自の哲学思想については様々な論議があるようですが、ここに聞く演奏は深々としながら気迫の篭った秀逸のものです。心安らぐ音楽とは趣は異なりますし、アクの強さを感じる部分もないわけでもありません。しかし、それ以上にこれだけの音楽を聞かせられると、これはこれで偉大だと思うことも確か。なかなか手に入りにくい音源ですが、尺八を聞く上では避けては通れない演奏家のひとりです。
⇒購入先 (世界の民族音楽の店 ZeAmi)

鶴の巣籠 −虚無僧尺八−
善養寺恵介 ( 尺八 )
( Northan Lights Records : NLRCD-5100 )
虚無僧尺八の世界では『一音成仏』という言葉があります。ひとつの音をひとつの音そのものとしてあるべき自然さで吹くことで、自ずから成仏に至るとの考え方が背景にあるようです。虚無僧尺八の古典本曲は、明治以降衰退していましたが、復興の祖となったのが神如道。その神如道が名付け親となっているのが善養寺恵介です。

中学生の頃から既に完成の域にあり、現在ではする尺八演奏家の中でも一番の実力者の善養寺恵介。師の神如道を髣髴させるとも言われ、冷え冷えとした自然さは良くぞこの時代にとの思いを強くします。一音一音が、山紫水明そのものとなっています。録音もよくお勧めです。
⇒購入先 (世界の民族音楽の店 ZeAmi)
おすすめサイト
杜の哲人 〜もりで遊ぼう!〜
岡山県の林業改良指導員の方のサイト。「杜の哲人」として里山の雑木林での遊び方や炭焼き入門、様々な木々についての樹木図鑑など情報が詰まっています。自然に関する様々な話題を読んでいると時間を忘れてしまいます。すぐにでも近くの雑木林に行きたくなること間違いなし!
みんなの森 〜データ編〜
(社)国土緑化推進機構のサイト。日本の森林情報についてきれいな画像や写真やグラフを用いた説明がわかりやすく出て情報が豊富。お子様でもわかるページ作りになっていますが、中身は超本格派です。
インターネットラジオ
RAKIRAKI Beach Radio
地域/ジャンル : 自然音
京都のレコーディングスタジオ/ティーステップが運営する癒し系インターネットラジオ放送局。24時間ずっと波の音だけを流してくれているサイトです。音楽を聞くのも疲れたというとき是非どうぞ。PCの前での作業も思いのほかはかどりますよ (^^)

イカす!ブロードバンド天国
地域/ジャンル : 情報検索・総合
インターネットラジオではなく、世界各国のインターネットテレビを集めた検索サイト。ラジオについても情報が揃っています。きめ細かい情報と見やすいページ作りが素晴らしいです。まだまだテレビは回線上、安定性と画質に厳しい部分がありますが、時々試してみると良いですよ (^^)/
雑 感
近所の雑木林に入って探検ごっこをしたり、カブトムシ探しに明け暮れていた子供の頃。そんな雑木林は、私の場合いたるところにありました。中でも小学校近くにあった神社周辺の鎮守の森は、秋になるとアケビなどが取れて楽しい遊び場でした。

そんな環境は全国的に見ると意外と恵まれた環境だったのかもしれません。小さいときからずっと不思議に思っていたのですが、「他のところは何で山に杉ばかり植えるのだろう?もっと色々な樹を混ぜて植えればいいのに。雑木林にすればいいのに。」ということでした。そんな気持ちから、森林植生の専門書を子供の分際で (  ̄O ̄)フムフム と読んだりしていました (^^)

結局のところ、日本の森林荒廃は明治以降の産業重視の流れが一番大きな要因ですが、中でも重要なのは、明治39年の『神社合祀令』。この『神社合祀令』の発布により村々の鎮守の森が破壊されてしまったことで、森林伐採に対しての精神的なストッパーが壊れてしまったのが全ての始まりと言えば始まり。戦後の植林がスギ一辺倒のもその一連の流れとみることができます。

日本古来の森の姿。それは、『潜在自然植生』と呼ばれ、鎮守の森などにその姿が残っていると言われています。その潜在自然植生を元に植樹祭などでの植林を進めているのが、宮脇昭氏が研究所長を務める『財団法人 国際生態学センター[JISE]』。それとC.W.ニコル氏が『アファンの森』で提唱している運動もそれと同じものだと言えます。

スギは実際は、生命力の弱い樹です。人間が様々なメンテナンスをしなければなりませんし、花粉を大量に飛ばすことでしか種として生き抜くことができません。そのため、保水能力も低く杉林は一見豊かな林に見えたとしても実像は、枯れ山でしかないと私などは思っています。

外国材によって国内の林業は壊滅的な状況ですが、山の持ち主としたら雑木林は荒れた山としてみっともない、山を高く売れないという心理が働いているのも事実。そうすると、政府などが本腰を入れて林業の対策を取らないことには、なかなか改善が難しいのが実情です。

100年後の姿を見据えた国家的なプロジェクト。ドングリを主体とした大々的な植林。スギ花粉が猛威を振るった今年など、政府が法案を出したら結構評判良かったと思うのですが、目先の金にはならないのでアカンのですかねぇー。

やっぱり他力本願はダメ。少しずつでも、声をあげないと進みませんので、今回はちょっと本気印の思いをしたためてしまいました。皆さんも、参考までにリンクを辿ってご覧になっていただけると幸いです。

【参考サイト】
Honda | ふるさとの森づくり / びゅうヴェルジュ安中榛名:街づくり物語
編集担当:中村 聡

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