音・感・和 : 自然音再生の琥珀音響工芸舎
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琥珀音響工芸舎・メールマガジン【東風】
心安らいだり、思わず笑みを浮かべてしまう音楽などの情報、サイトを紹介していきます。毎月1・15日配信です。
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第36号 : 平成17年11月15日
耳を澄まして聞こえてくる自然の響き。思わず笑みを浮かべてしまう音楽などの情報、サイトを見つけてみました。
http://www.onkanwa.com/
(毎月 1・15日配信)
2005/11/15 号
ご挨拶
先だっての雨から急に寒くなり、やっと冬の訪れを感じるようになりました。ここ吉祥寺では、駅前広場でクリスマスの向けての照明が早くも飾り付けられて賑やかになっています。「去年まではやっていたっけ?」と思い出せないのですが、アーケード街も新しくなってそれを記念してとのことなのかもしれません。

何はともあれ、今年も残り後わずか。これから空気が乾燥して風邪などひきがちです。今年は、インフルエンザだけでなく、鳥インフルエンザまでも猛威を振るうのではとも噂されています。インフルエンザならまだしも、鳥インフルエンザなどなったら大変です。風邪には予防が一番です!今から体調管理には気をつけてしっかりとこれからの季節に備えたいところです。
おすすめCD
Ella & Louis : Ella Fitzgerald, Louis Armstrong
エラ・フィッツジェラルド ( Vocal )
ルイ・アームストロング ( Vocal, Trumpet )
( Verve : 543304 )
ジャズ・ヴォーカルの女王エラ・フィッツジェラルドとジャズ界の巨星ルイ・アームストロングが共演した傑作中の傑作として有名な録音です。モダン・ジャズ以降のジャズというとクールさやダンディな音楽が中心。対してそれより少し遡るジャズ黄金期を飾る二人の音楽は、何処までも温かく心を包む穏やかで、限りなく優しい音楽です。

ジャケットの写真そのままに包容力タップリに微笑むエラ。そのエラのヴォーカルに、渋く味わい深いルイ・アームストロングのヴォーカルとトランペットが絡んでいく様は絶品です。ジャズというジャンルを超えて、誰が聞いても心にあったかくなる素晴らしさ。これを聴かずして、心に響く音楽のことを語って欲しくない!そこまで思わせるほどの名盤です。是非、一聴をお勧めします。
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美空ひばり / ジャズ&スタンダ―ド
美空ひばり ( ヴォーカル )
( コロンビア : CA4545 )
美空ひばりの歌うジャズ・スタンダード。これが実に素晴らしいとの話を知り合いから聞いたとき、美空ひばりだったらもちろんかなりのレベルでの演奏をしているのだろうとは思っていました。が、実際にその歌声を聞いて、そりゃーもうビックリしました (^^;) すっすっ凄い。。。

中でも絶品なのが、英語の歌詞をそのまま歌っているもの。発音は完璧で、歌いまわしもこれ以上ないと言えるほど見事な歌となっています。その上手い!というだけでなく、そこに美空ひばりからしか聞くことの出来ないひばり節がほんのりとスパイスとして効いていて「日本人にしてここまで出来るのか……」と思える音楽になっています。実際、世界のジャズ・ヴォーカルという区切りの中で捉えたとしてもこれだけのレベルで演奏しているのはそうないと思えます。何より単なるコピーでなく、完全に自分自身で消化しきって、自分の心の内から溢れてきた形で演奏しているところが素晴らしいです。

美空ひばり以降、日本の様々なミュージシャンが、ジャズ・ヴォーカルにチャレンジしてきましたが、いまだに美空ひばりを超えるものはないと思います。色眼鏡をかけることなく、素直に耳を傾けると目から鱗が溢れてしまうこと確実です。戦後日本の音楽を考えると、今こそ聞くべき一枚と言ってよいのかもしれません。
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SAMMY DAVIS, JR. sings LAURINDO ALMEIDA plays
サミー・デイヴィスJr. ( Vocal )
ローリンド・アルメイダ ( Guitar )
( Collector's Choice : CCM0494 )
戦後アメリカを代表するエンターテイナーとして知られるサミー・デイヴィスJr.。あまりにも華々しい活躍のために、逆に彼の音楽の表現力は影に隠れがちのような気がします。サミー・デイヴィスJr.がその実力を最大限に生かしたとも評されるのが、この録音です。

サミー・デイヴィスJr.がここで共演しているのは、ブラジルを代表するギタリストの一人で、ボサノヴァの誕生に大きく貢献したとも言われるローリンド・アルメイダ。ヴォーカルとアコースティック・ギターの伴奏だけという最高にシンプルな編成であるが故に、互いの力量が非情なまでに露わになってしまう。その力量を測りながらでしゃばることなく互いのよさを引き出しつつ、決して自分の色を失わない。静かに、しっとりとした音楽の流れの中に、凛とした緊張感がずっと持続することで、実に格調高い瑞々しさに満ちた音楽になっています。夜静かに耳を傾けるのにピッタリの録音です。
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おすすめサイト
これまでメルマガでは基本的にお店様などのサイトは出来るだけ避けてきました。もし紹介するにしても、商用的要素の少ないもの。今回は特別に、台湾の茶藝館を中心にお店様の紹介を致します。というのも、それぞれのサイトが実に美しく品格のあるデザインで、中国茶を飲みながらゆったりとした時間と、文人の世界を感じさせるからです。まだどちらのお店にもお伺いしたことはありませんが、是非とも機会を見つけて訪問したいと思っています。どちらも日本語ページがありますよ。
無為草堂
台中の茶藝館。老子の「無為」の精神を基本にし、かつて台湾に存在した「草堂」風建築を用いて、台湾独自の茶芸文化を提唱しています。緑豊かなお店です。シンプルなページからは、庭で流れる水の音が聞こえてくるようです。
翰林茶館 (Hanlin-TeaRoom)
台南の茶館。目を惹くのは、ページを開いたとたんに踊る「台湾茶」の文字。これにはやられました (^^) お湯の中で踊る茶葉のイメージが伝わってきて実に美味しそう、そしてとても可愛いです。中には、台湾茶の紹介ページがあり、各地域のお茶の紹介もありなかなか参考になります。
九分茶坊
映画「悲情城市」の舞台ともなった台北の九分のお店。100年以上の歴史があるお店とのこと。毎月更新される、季節の便り『九分物語』も九分の風を感じさせてくれるようで味わい深いです。
|中国茶房 迎茶|
東京都世田谷区奥沢のお店。訪問したことはないのですが、あまりにもページが美しいのでご紹介!台湾に限らず中国本土・日本のサイトでも茶館のサイトはどれも美しいところが多いのですが、こちらは格別。これだけコンセプトのしっかりしたサイト作りだと、安心してお茶を楽しめるのだろうと思ってしまいます。感心することしきりでした。
専門のお店でお茶を飲む! - [中国茶]All About
[ All About ] による日本の茶館・茶藝館の紹介ページ。北海道から順に日本全国のお店を紹介しています。非常に良くまとまった情報源となっていますので、お近くの茶館・茶藝館を調べるのに一番のお勧めです。
インターネットラジオ
Smoothjazz.Com
ジャズ : 全般 (やや新目)
やや新目の様々なジャンルのジャズをバランス良く紹介しているサイトです。[ Playlist ] や購入情報も充実しています。BGMとして聞き流すのにもってこいです。音質・回線の状態良好です。

DIG Jazz Internet Radio
ジャズ : 全般
オーストラリアのモダンジャズを主に紹介しているサイト。モダンジャズを音質よく回線も安定して紹介しているサイトは意外とないのでお勧めです。ページを辿ると他のジャンルもラジオがあり、そちらもなかなかお勧め。

SKY.fm
全ジャンル総合
海外のインターネットラジオでも老舗中の老舗。ジャズやヒップホップ、ニューエイジからクラシックに至るまで様々なジャンルの音楽が紹介されています。音質・回線良好です。まずは、こちらをお気に入りに追加しておけば、気分次第ですぐに聴きたいジャンルを選ぶことが出来ます。
後 記
大学時代、頻繁にアジア映画を見に行っていました。そのとき見た一本の映画。それが、私が台湾という国に惹かれる大きなきっかけとなりました。その映画は、侯孝賢(ホウ・シャオシェン)監督による『悲情城市』でした。

悲情城市
戦争が終わって日本統治から国民党の中華民国へ。その時代の流れの中で起きた出来事。その出来事とは、二・二八事件。二・二八事件を基軸にひとつの一族が歴史に翻弄される様子を静かに静かに、ただただ淡々と描いていった作品です。この『悲情城市』は、中国語圏映画として史上初めてヴェネチア映画祭で金獅子賞グランプリを獲得し、台湾だけでなく世界中で大ヒットとなりました。

この『悲情城市』。私は、素晴らしい作品だとしか伝えることが出来ません。静かに語り継がれていく、ひとつひとつのシーン。そのシーンを感情的に捉えることでなく、冴え冴えとした視点で見通す。その「視る」という行為だけで描かれることによって、受け手の心の中から止め処もない悲しみがいつまでも湧いてきます。

DVDが発売されてすぐに私は購入しましたが、購入してから一回しか私は見ることが出来ていません。というのも、そこに描かれたありふれた日常のシーンがフラッシュバックのように時々浮かんでくるのです。そうすると、もう止まりません。その二・二八事件が起こったときの人々の悲しみが、「私」の心の中で再現されてしまうのです。

私にとってかけがえの無い作品であるとともに、そう簡単には近づくことの出来ない映画作品。親日国であると笑顔で対する台湾の人達の心。台湾にご興味のある方は、絶対にご覧になって頂きたい傑作中の傑作です。
編集担当:中村 聡

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