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| T.R. マハリンガム ( Flute ) |
| ( RPG : CDNF 147717 ) |
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Mali の愛称で尊敬を一身に集めているT.R.マハリンガム。その演奏は将に鳥のさえずりです。天衣無縫の演奏は、のどかな緑溢れる中にそよいでくる風のようです。本来なら禁じ手とも言える音の動きをやっても、マハリンガム、彼においてだけはそれは天才だからとの言葉に代えられ賞賛されるばかりです。もうその禁じ手がこれしかない!という閃きで出てくるのですから仕方ありません。将に自由自在です。
知り合いが春先、窓を開けて彼の演奏を聞いているとすぐにウグイスなどの鳥たちが飛んできて「ムムッ。誰が歌っているだ?」とばかりに歌合戦が始まるのだそうです。しかし他の演奏家に切り替えた瞬間に鳥たちはプイッとばかりに逃げていくのだとか(^^;) マハリンガムの音楽は小鳥達もビックリするほど自然な音楽だと言って良いでしょう。
彼の録音で最も良いものは“Stil”というフランスのメーカーから出ているものですが今では入手不可。その次に薦められるのがこのタイトルです。最高の格調を持ちながら心地良い風のような彼の演奏。24時間かけっぱなしでも全く飽きることがない素晴らしいものです。
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| T.N.Krishnan : Thyagaraja Masterpience Vol. 4 |
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| T.N.Krishnan (ヴァイオリン) etc |
| ( MUSIC TODAY : CD-C92047 ) |
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世界的に見るとクラシック音楽のヴァイオリン奏法や使い方は、独自の発展を遂げたもののひとつに過ぎません。中東でも独自の演奏法がありますが、カルナーティック音楽でのヴァイオリンは、その独自性で一頭抜きん出たものです。
カルナーティック音楽のヴァイオリン奏者の最高演奏家が、このT.N.クリシュナンです。そのスイートで、生き生きと、ピースフルな演奏は、いつ聞いても幸せな気持ちになります。往年の演奏家との共演では最高のアカンパニストとして素晴らしい録音を数多く残していますが、ソロとしても素晴らしい録音を数多く残しています。そのソロの演奏として最高の演奏がこのソフトです。
特に、一曲目“Naa Jeevadhara”の演奏は、伴奏者も含めこれ以上ない出来栄えです。彼の実に楽しそうな演奏につられて打楽器もノリノリ♪打楽器だけの最後の部分などは実に爽快の一言。CDをかけ始めて最初の2分間にはちょっと驚きの録音ミスがありますがそれもご愛嬌。絶対のお勧めです。
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| V.Doreswamy Iyengar : Maestro Choice |
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V.Doreswamy Iyengar ( Veena ) Vallore Ramabhadran ( Mridangam ) |
| ( MUSIC TODAY : CD-C91014 ) |
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南インド音楽の最も重要な楽器は撥絃楽器のヴィーナです。南インド音楽はヴォーカルが主体なのですが、ヴィーナの演奏を聞くとヴォーカルもまた、ヴィーナを音楽を学び演奏する際の一種の物差しとして用いることで発達してきたことが理解できます。
もともと音楽によって自らを極めるための伴侶として楽器が存在していただけに、大きな音で皆に聞かせることは想定している楽器ではありません。そのため現在では多くの観客に聞かせるエンターテイメントとしては物足りないところが多いのが事実。最近では光が当たらず、良質な録音が入手できないのが残念なところです。
ここで紹介するCDはその渇きを潤してくれる素晴らしい演奏です。穏やかであり、渋く、それでいてチャーミング。流れるような音のひとつひとつが実に柔らかい音楽を奏でています。特に“Thanam”の部分は優雅で繊細との言葉をそのまま描いたかのような貴重な演奏です。
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| Kadri Gopalnath : Thyagaraja's Pancharatna Krithis |
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| Kadri Gopalnath ( Sax ) etc |
| ( RPG : CDNF 168317 ) |
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南インド音楽で興味深いのは、昔ながらの伝統を大切にしながら楽器についてはどんどん目新しいものを取り入れていることです。その取り入れ方は思わず笑ってしまうほどの物もあります (^^) 個人的に世界最高の宴会芸と称しているジャヤタランガム。これは水を張った茶碗をお箸でチキチン♪チキチン♪と叩いて演奏します。また最近ではエレクトリック・マンドリンや口笛の演奏も。。
興味深いのは、そのようなイレギュラーな楽器での演奏家の方が、ヴォーカルやポピュラーな楽器よりもはるかにしっかりとした古典的テクニックを保持していること。中でも現在、現地で一番の人気を誇っているカドゥリ・ゴパールナートのサックスは素晴らしいの一言です。
特にこのCDで素晴らしいのは、カルナーティック音楽の中でも最高の曲と称されることも多い物ばかりをチョイスしていること。それだけに曲の素晴らしさとともに、そのカッコ良さはジャズ・サックスなど足元にも及びません!事実、ジャズ好きの方に聞かせると皆さん目を丸くしています。爆発的人気を呼びかねない知る人ぞ知る名盤です。
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| T.Muktha : Padams & Javalis |
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| T.Muktha ( Vocal ) etc |
| ( RPG : CDNF 147927 ) |
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カルナーティック音楽で最も重要な系譜が古都タンジョールから伝わる演奏家の系譜です。T.ムクタはその本流中の本流の演奏家です。なかなかまとまった録音がなく紹介することがかなわなかったのですが、80歳を超えて初めてまとまった音源として出されたのがこのCDです。
どこまでも渋く滋味深い声。綺麗な声とは言えませんが80歳にしてこれだけパワフルな声は信じがたいほど。それ以上にひとつひとつの音の連なりの正確さはこれぞカルナーティック音楽の神髄と納得させられるものがあります。またそのヴォーカルに薄く絡むヴィーナの繊細な響きはヴォーカルと完全に一体となっています。ヴィーナの音楽はこれがもともとの姿であることが見事にあらわされています。
録音も世界基準として最高部類です。カルナーティック音楽好きばかりでなく、全ての音楽愛好家に是非とも聞いてもらいたい珠玉の演奏です。
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| N.C.Vasanthakokilam ( Vocal ) etc |
| ( RPG : CDNF 147909 ) |
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カルナーティック音楽の女性歌手としてもっとも名高いのはM.S.スッブラクシュミ。それに続くのがD.K.パッタマルと言われています。しかし、本当の実力者として伝説化しているのがN.C.ヴァサンタコキラムです。
もともとカルナーティック音楽では女性が表立ってコンサートで歌ったりすることはなかったようです。その状況を変えたのは映画でした。N.C.ヴァサンタコキラムも1930年代から数多くの映画に出演し大活躍。その美しさと、その美声で知られていました。しかし演奏家としてこれからという40代前半で逝去してしまったため、知るひとぞ知る名歌手となってしまいました。それとともにM.S.スッブラクシュミがインド独立後も最晩年まで華々しい魅力を放ち続けたため、今ではその名声は陰に隠れてしまうこととなっています。
まだその実力を惜しむ声は多く、残された録音が販売されています。その歌声を聞く限り当時活躍した三人の女性歌手の中でも図抜けた魅力を放っています。もっと長生きして活躍していたらさぞかし素晴らしい録音を残していたのだろうと思うと残念至極。明るくすっきりと伸びきるバネのある声。完璧にコントロールされたテクニック。全てが兼ね備わっています。
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