音・感・和 : 自然音再生の琥珀音響工芸舎
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琥珀音響工芸舎・メールマガジン【東風】
心安らいだり、思わず笑みを浮かべてしまう音楽などの情報、サイトを紹介していきます。毎月1・15日配信です。
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第44号 : 平成18年3月15日
耳を澄まして聞こえてくる自然の響き。思わず笑みを浮かべてしまう音楽などの情報、サイトを見つけてみました。
http://www.onkanwa.com/
(毎月 1・15日配信)
2006/03/15 号
ご挨拶
寒い寒い冬ももう終わり。地域によっては大雪で大変でしたが、もう厳しい寒波もなく春となりそうです。

音・感・和.com (琥珀音響工芸舎)のある吉祥寺はこの季節になると何かと賑々しい雰囲気になります。井の頭公園の花見で皆さん繰り出してくるため。そのことを知らない人は車で来ようとすると大変。渋滞にはまってなかなか身動きが出来なくなってしまいます。この季節、吉祥寺にいらっしゃる方は電車のご利用を。それだと桜の舞う姿に一杯、一杯また一杯といっても問題ありませんから (^^)

今年は、3月になって暖かい日が続いていますので、今月の末ぐらいには咲き始めるようです。4月1日(土)〜2日(日)が満開となるようです。今年真冬は寒かっただけに楽しい春を存分に楽しみましょう!
おすすめCD
Michael Coleman : The Enduring Magic
Michael Coleman ( Fiddle )
( Claddagh : CHCD008 )
1891年にアイルランドの南スライゴー郡キラヴィルに生まれ、54歳でこの世を去ったマイケール・コールマン。アイルランドのフィドル音楽の礎を築いた人物として伝説となっている演奏家です。それまでのフィドルから考えられなかった超絶的テクニックは、一世を風靡しました。そのスタイルはスライゴー奏法と称され、いまではアイリッシュ・フィドルの代名詞にまでなっています。1914年にアメリカに移住しそこから新しい音楽を配信し続けます。ラジオやレコードが広まったことが、離れた場所で活躍しつつも祖国へ影響が広がる要因になっていたようです。

ここでの録音は、彼の偉業を称えて設立された“Coleman Heritage Centre”によるもの。その鮮やかで軽やかなテンポ感。さりげなく、いきいきと。ギネスビールを片手に、気の置けない仲間と一緒にワイワイやりながら乾杯。その音楽からはパプの楽しいおしゃべりと笑い声がそのまま聞こえてきそうな様子が目に浮かぶようです。実に素晴らしいです。

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⇒試聴先(mp3.com)・他タイトル

Shadows on Stone
Matt Molloy ( Irish Flute )
( Virgin : 8420532 )
アイルランドの音楽大使として知られるチーフタンズ。そのチーフタンズのアイリッシュ・フルート奏者として活躍しているのがマット・ モロイ。8歳から演奏を始め17歳の頃にはアイルランド全土のフルート選手権で優勝し、1979年からチーフタンズに参加するようになります。そのマット・ モロイで知られているひとつが、自ら経営している“Matt Molloy's Bar”。お店ではコンサートや録音も頻繁に行われ、アイルランド音楽愛好家の中ではとても有名なお店となっていること。日本からも多くの音楽ファンがその暖かなお店の空気に触れるために訪れているようです。

その演奏は、落ち着いた響きを持ちながら細かな装飾音が入りパワフルな物。確かに1980年代の物は心地良いテンションが張って、穏やかな聞かせる部分と浮き立つ演奏とのバランスが取れたものとなっています。しかし今回紹介しているのは、1996年のもので枯れた趣が出てきています。何よりもスローな曲が懐深くゆったりと包み込んでくれるようです。穏やかに流れる川の流れのように。壮年期の活力ある演奏も良いですが、この演奏を聞いていると日向ぼっこしているお爺ちゃんから昔話を聞かせてもらっているような気持ちになってきます。
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Live in Seattle
Martin Hayes ( Fiddle )
Dennis Cahill ( Guitar )
( Rank Up : RUCD036 )
聞いていて楽しく踊りだしてくるような元気な音楽。それがアイリッシュ音楽の基本と言えるでしょう。往年の演奏家のものもゆったりとしながらも元気が湧き出てくるもの。その中でクレア州の伝統を受け継ぐと言われているマーティン・ヘイズのフィドルの演奏を初めて聞いたときは新鮮な驚きでした。

実に控えめで優雅。繊細で気品があり、高貴な味わい。それでいてどこまでも自然。ゆったりとしたテンポで静かに静かに、そして確実に高まっていく。そのフィドルの特徴としては、弓が弦から全く離れることなく音と音とがすべてひとつの線で繋がっていることです。まさかそのような音楽がアイリッシュ音楽で行っている演奏家がいるというのは予想だにしなかったので驚きでした。静かに美しい名演です。
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おすすめサイト
Fiddle Music 〜フィドル音楽の魅力〜
アイリッシュ音楽で利用されるフィドル(ヴァイオリン)を中心に紹介しています。非常に丁寧に紹介していてデザインもシンプルで秀逸。紹介で利用されている写真も味わい深く、アイルランドの人達の温かい心が伝わってくるようです。控えめな中にアイルランドとその音楽への愛情が滲み出ていて素晴らしいサイトです。ブログの情報もリンク集も充実しています。
【THE MUSIC PLANT】
アイリッシュから北欧まで。トラッド全般を販売しているサイトです。「トラッドの魅力をひとりでも多くの人に伝えたい!」との思いが伝わってきます。何よりも各演奏家についての紹介記事が秀逸。各地での公演情報もあり、ビギナーからベテランまで納得の情報満載です。
アイリッシュ・フルート / irish flute
アイルランドの伝統音楽で使われるフルートを紹介しているブログ。アイルランドには数多くのフルート奏者がいます。そのひとりひとりの音楽の特徴とともにフルート演奏の技術的なことまで実に親切に紹介しています。
インターネットラジオ
LiveIreland.com
アイルランド : トラッド&ポップス
トラッドだけでなく最新のヒット曲までアイリッシュとケルトの音楽を24時間オンデマンドで放送しています。音質については程々のレベルですが、回線は非常に安定しています。テレビチャンネルもライブで放映されていています。ケルトに関連するCDやアクセサリーも販売されています。

BeerTentRadio.com
スコットランド : 主にバグパイプ音楽
キルトのスカートをはいて行進するバグパイプ。ケルトの中でもスコットランドに代表される音楽です。そのバグパイプに焦点を当てて音楽を配信しているサイト。よくもこれだけ特化したものだと感心しますがバグパイプ好きにはたまらないサイトです。音質も良いです。
お知らせ
スウェーデンで一番人気のあるトラッドグループのヴェーセン。何度も日本に訪れ、多くのファンが公演を楽しみにしています。今度の6月。再来日、当地、吉祥寺で集中的に公演することに。

勢いのあるその音楽は、体の芯から元気が湧き出てくるかのようです。定評のある武蔵野市文化会館のチケットは売り切れですが追加公演も決定。その分も既にチケットは残り少なくなってきているようです。いざ急げ !!

試聴・アルバム情報 / ヴェーセンホームページ

後 記
トリノ・オリンピックで金メダルを獲得したフィギュア・スケート。「いやァ、素晴らしい !! 」と感心しつつ、後世から振り返るとひとつの大きな象徴ともなる大きな出来事だったのかなぁと思うことしきりでした。

というのも、金メダルへと導かれるまでのひとつひとつの背景に象徴的なことが数多く示されていたため。

まず、金メダルの演技の音楽として一躍注目を浴びた『トゥーランドット』。このオペラは、ヨーロッパからアジアへの憧憬がベースにある作品。その曲が開会式で歌われたということと、その曲が冬のオリンピックの一番の華であるフィギュア・スケートで金メダルへと導いた曲となったということ。また、その曲のタイトルが「誰も寝てはならぬ」でちょうど寝ぼけ眼で起きぬけの日本人に対してちょうどピッタリの曲だったということ (^^)

それにしても驚いたのは、金メダル授与で君が代が流れたシーンでは視聴率が40%を超えていたこと。各家で朝の支度の慌しい中、ほとんどの人が見ていたのでしょうね。実際、私の周りでもあの日だけはなぜかテレビをつけて見てしまっていたという人がひとりならず何人もいました。

多分、いたずら好きで気まぐれなオリンピックの神様が日本人に「コラッ!寝てる場合じゃないぞ!テレビ!テレビ !! 」ということだったのでしょう。

今回の金メダル。メダルを獲得していた三人がそれぞれミス無く演技をしていても準備されていた持点ではダントツで荒川さんの金メダル確定だったとのこと。それまでに示されていた背景などを振り返ると偶然ではなく必然だった金メダルだったのでしょう。

あの演技は、バレエじゃないなぁ、どう見ても日本舞踊だなァ、日本人からしか出てこない表現だなァと感嘆。海外のサイトを見ている知り合いの話しだと、ヨーロッパの演劇や音楽に携わっている人達が大絶賛しているそうです。その人物の話しを総合するとどうも『トゥーランドット』そのままに東洋への、特に日本への憧憬へとなってしまったようです。

恐らく本人としては意せずしての表現なのでしょうが、これからも日本的な美しさを私たちにも、世界に向けても伝えていってもらいたいものだと心から拍手でした。
編集担当:中村 聡

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