音・感・和 : 自然音再生の琥珀音響工芸舎
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琥珀音響工芸舎・メールマガジン【東風】
心安らいだり、思わず笑みを浮かべてしまう音楽などの情報、サイトを紹介していきます。毎月1・15日配信です。
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第53号 : 平成18年8月1日
耳を澄まして聞こえてくる自然の響き。思わず笑みを浮かべてしまう音楽などの情報、サイトを見つけてみました。
http://www.onkanwa.com/
(毎月 1・15日配信)
2006/08/01 号
ご挨拶
やっとこさ長雨も終わって梅雨明け。強い日差しを浴びながら汗をかく。体全体が活性化しているような気がします。もともと大の汗っかきなので汗をフキフキしつつ、暑いのは心地よいです。

私はトンと縁が無いのですが夏バテは苦労している方も多いようです。そうなるとサッパリとしたものが食べたくなるもの。こういった夏の疲れた胃には精進料理がピッタリ。特に豆腐は身体に負担の無い健康食。

明治開国以前の日本では菜食が基本でした。それだけに豆腐料理は様々なレシピが充実しています。そのレシピ紹介しているサイトを見ていると実に美味しそうですが、やはり基本は冷やっこ。夜風に内輪を扇ぎながら冷やっこで一杯してみたいものですね。
おすすめCD
伊福部昭=作曲家の個展
井上道義指揮
新日本フィルハーモニー交響楽団
( フォンテック : FOCD-3292 )
伊福部昭が初めての作曲した作品がお盆の踊りを中心にまとめられたピアノ組曲「日本組曲」(1933年)です。「盆踊」・「七夕」・「演伶(ながし)」・「佞武多(ねぶた)」の四曲で構成されています。そのピアノ曲を1991年にオーケストラ版に書き換え、その初演の様子がこのCDに収録されています。

一曲目は「盆踊り」。ドコドンドドドンと迫力ある太鼓のリズムで野蛮なまでに踊り狂っていく様子が見事に描かれています。二曲目の「七夕」と三曲目の「演伶(ながし)」はしみじみとした叙情を漂わせ、切々と哀愁を帯びた旋律が美しい曲です。最後は勇壮な佞武多(ねぶた)で豪壮に締めくくられます。

祭り囃子を聞いているうちに奥深いところから沸き起こってくる熱いもの。演奏も音の端々からたぎってくる熱さがあります。曲も演奏も素晴らしい一枚です。
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伊福部昭 吹奏楽作品集
野中図洋和指揮
陸上自衛隊音楽隊
( キングレコード : KICC531 )
伊福部昭の音楽で誰もが知っているのが『ゴジラ』の音楽。あのゴジラのテーマ音楽は伊福部昭のものです。その『ゴジラ』で日本を守るため大活躍をするのが東宝自衛隊。このCDでオリジナルの吹奏楽作品「吉志舞」やゴジラのテーマを筆頭に代表的な管弦楽作品の吹奏楽編曲版を演奏しているのはその東宝自衛隊ではなく、正真正銘の本物の自衛隊の陸上自衛隊中央音楽隊です。

本物の自衛隊が自分の作曲した自衛隊のテーマ音楽(「怪獣大戦争マーチ」)を演奏するということで大喜びだったそうですが、土俗的な迫力とともに日本ならではの旋律。それが軍隊張りの練習で鍛えた賜物か(笑)縦の線がビシッと合ったアンサンブルと迫力あるブラスで素晴らしい音楽となっています。ゆっくりとした静かな部分はちょっと吹奏楽だと厳しいかなと思える部分もありますが、テンポの速い部分では将に爽快の一言。代表曲ばかりが演奏されているので伊福部音楽の入門用としてもお勧めできます。
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⇒試聴先(HMV.co.jp)

わんぱく王子の大蛇退治
公開 : 1963年3月24日

脚本 : 池田一朗、飯島 敬

監督 : 芹川有吾

音楽 : 伊福部昭
( 東映ビデオ : DSTD02138 )
夏休みになるとゴジラと共に公開されるのが“東映まんが祭り”。その源となったのが1950年代の後半から始まった「白蛇伝」「少年猿飛佐助」「安寿と厨子王」・「シンドバットの冒険」といった一連のアニメーション映画です。その中でも最も高い評価を受けているといっても良いのが「わんぱく王子の大蛇退治」

ストーリーは日本神話のスサノオの話。腕っ節に任せてわんぱくの限りを尽くす子供の頃から、姉のアマテラスの住むタカマガハラでの大騒動と岩戸開き。そしてタカマガハラから放逐された後にヤマタノオロチ退治までを描いた冒険活劇。最後にヤマタノオロチを退治して、母親のイザナミが天に現われ、スサノオは自らが立っているイズモの国、こここそが母の国そのものであったと知って大円団を迎えるというもの。

実に丁寧に、かつ洗練された美意識で貫徹された絵(アニメ)も素晴らしいのですが、それと共に特筆すべきなのが音楽を担当している伊福部昭の音楽。私はこの作品を組曲としてまとめたCDから入ったのですが、実際のアニメを見るとその魅力は倍増です。中でも、スサノオがイザナミと離れ離れになって悲しんでいる場面で聞こえてくる「母のない子の子守唄」は絶品!それと日本の芸能の始まりと称されているアメノウズメの舞では、音楽が先に作られそれに合わせて画像が作られたという力作。

いまでは馴染みがなくなっている日本神話。興味を持っている人も興味が無い人も、ドングリ眼でワクワクしながら一気に見てしまうこと請け合いです。“東映まんが祭り”の原点がここにあります!

ちなみにちゃんとフィギュアも発売されていたのにはビックリしました(^^;)
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動画 : 「母のない子の子守唄」のシーン(youtube.com)
おすすめサイト
お豆腐探検隊/もっと豆腐が好きになる!
豆腐にこだわりを持つ女性リポーター“お豆腐探検隊”による豆腐料理店食べ歩きレポート。日本の豆腐に限らず麻婆豆腐を始めとする中華料理なども。ハイブリッド型の豆腐検索エンジンや写真館なども楽しいです。それと新しい豆腐料理へと誘う平成豆腐百珍は料理好きは必見!
豆腐屋ドットコム
基本的に菜食であった江戸時代において豆腐は最も親しまれていた食材でした。それだけに豆腐料理のバリエーションは膨大。その選りすぐりのレシピを集めた名本として名高い「豆腐百珍」。その「豆腐百珍」に掲載されていた料理を全て再現して紹介しているサイトです。なかなかヴァリエーションが作れない豆腐料理ですが江戸時代の人たちの創意工夫には脱帽です。
日本豆腐協会
日本を代表する豆腐製造業者から成り立っている日本豆腐協会の公式HP。豆腐の種類や製法、豆腐と健康に関する学術的な研究データから歴史やちょっとしたコラムなどなど情報が充実。絹ごし豆腐よろしく四角い豆腐をきめ細やかに紹介しています。
こうや豆腐普及委員会
豆腐は豆腐でも“こうや豆腐”の専門サイト。寒風の下、日にさらして水分を十分に飛ばしてできる“こうや豆腐”一般的には煮物で重宝する食材ですが、ひとひねりすると非常に面白い使い方が様々にあります。“こうや豆腐”の意外な効能、簡単で健康なアイデアメニューなど。やり方次第では台湾素食みたいにお肉みたいに使うこともできるんですね。
インターネットラジオ
Birminghamusic.com
ポータル : 総合
[Radio]のページを開くと様々なジャンルの音楽が試聴できるようになっています。ジャズやポップス、クラシックといった定番のジャンルは当然ですが“Asian”というジャンルも。主にインド周辺国の音楽がメインですが、それ以外のアジアの音楽も紹介されていて、移民が多くなっているイギリスのバーミンガムを象徴しています。音質も良く回線も安定しています。

Koish.com
アジア : 東アジア全般
中華ポップスを中心に配信。音質もなかなか良く回線もそれなりに安定しています。当たりの柔らかいポップスが多く中国語の丸い響きがなかなか心地良いです。例えると中国系のシンガポールのFMといったところ。聞き流すのに良いです。お勧め。

Yekaroo.com
アジア : 東アジア全般
ジャパニーズポップスと中華ポップスを配信。音質もなかなか良く回線もそれなりに安定しています。ときどきかかる日本のポップスが良い音で聞くことができるのがありがたいです。
後 記
前回のメルマガで紹介した「東京の夏」音楽祭での古典ペルシア音楽のコンサート。実に素晴らしいコンサートでした。

これまでこの「東京の夏」音楽祭は世界中の素晴らしい音楽家を招聘し演奏会を行ってきています。主に各地域の古典音楽を紹介しているのでこだわりのプログラムがいつも楽しいものとなっています。そのことから頻繁に聞きに行っていたのですが、今回は特別に盛り上がったものとなりました。

演奏を行ったのはペルシア音楽の一番の声楽家として名高いナーゼリー。やわらかく伸びのある歌声が素晴らしい演奏家です。その演奏を聞いてつくづく思ったのが、やはり声の魅力は圧倒的だということ。タハリールと呼ばれる高域で軽やかに声を震わせる部分は圧巻でした。

今回演奏していたのはナーゼリーの出身地であるクルド地方をベースにした音楽と古典ペルシア音楽が混在したものとなっていましたが、恐らくこれだけ本格的な古典ペルシア音楽・クルド音楽を聞いたのはほとんどの人が初めてだったでしょう。そのような方さえも根こそぎ持っていく音楽。イランの方も多数訪れて演奏に素晴らしさを賞賛する声がけや口笛があってより一層盛り上がった部分もありましたが、それ以上に会場を多数を占めていたであろう初心者の方も完全に圧倒されていたようでした。

彼のCDを元々聞いていた立場としては、もしかしたらこれは彼のベスト・パフォーマンスではないのかもしれないのかなと思いつつも、それでもベター・レベルの演奏会でもこれほどまでの音楽をやるのだなぁと感心しつつ、感動でした。

また是非とも来日公演していただけたらと思う素晴らしい演奏会。あれだけの声量があれば次回はPAなしで聞きたい!
編集担当:中村 聡

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