音・感・和 : 自然音再生の琥珀音響工芸舎
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琥珀音響工芸舎・メールマガジン【東風】
心安らいだり、思わず笑みを浮かべてしまう音楽などの情報、サイトを紹介していきます。毎月1・15日配信です。
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第57号 : 平成18年10月1日
耳を澄まして聞こえてくる自然の響き。思わず笑みを浮かべてしまう音楽などの情報、サイトを見つけてみました。
http://www.onkanwa.com/
(毎月 1・15日配信)
2006/10/01 号
ご挨拶
8月の中頃から9月末にかけては虫の音が楽しめる季節。その虫達の声も日に日に小さくなりつつあるのを感じます。紅葉を楽しむにはまだ時期が早いし、虫の音も聞こえなくなってきている。季節の変り目なので仕方がない部分もありますが、何か中途半端な時期だなぁと思うこの頃です。

そんな事を思っていたちょうどそのとき、テレビで虫の声も気温の変化で大幅に変わってくることを紹介していました。季節の移ろいで鳴いている虫が変わっているのだろうとてっきり思っていたのですが、実際には同じ虫でも気温によって鳴き方が変わるのだそうです。ちょっと驚きでした。多分いまごろの虫たちは、一年の仕事の総まとめとして「うぅぅっ、さぶぃっ。。」と思いつつ最後のひと鳴きをしているのでしょう。

秋の長雨が続いていますが、もう少しすればどこまでも高い秋空。そう言えば北海道の大雪山では初霜の便りも出ていました。これから彩り豊かな紅葉とともに、様々な形をした白い雲も映えることになるのでしょうね。
おすすめCD
Bellow Poetry : Maria Kalaniemi
マリア・カラニエミ ( アコーディオン )
ウッリ・ヴァリス ( ギター )
( Aito : AICD006 )
フィンランドのトップ・アコーディオン奏者マリア・カラニエミとその夫のウッリ・ヴァリスとのアルバムです。二人で演奏してはいますが、実際には二曲を除いてマリア・カラニエミのソロ演奏。フィンランドの神話「カレワラ」や羊飼いの歌、フィンランドのジプシー音楽やスウェーデン民謡などを題材としています。それだけに彼女の数多く発売されているタイトルの中でも、一番オーセンティックなものとなっています。

彼女の演奏の特徴として早いパッセージを軽やかに転がしていくところがあります。しかしこのタイトルでは彼女のもうひとつの側面、透明な静謐さが生かされています。その静謐さは、まるでどこまでも静かで澄み切った青い空が続いていく北欧の空を感じさせます。民謡的要素が非常に強くなっているだけにフィドルなどで聞くパッセージが聞こえてきます。しかしフィドルなどよりも透明で息の長い表現ができるアコーディオンの利点が最大限に生かされています。

山の奥深くまで森を分け入り、ふと佇むとそこに聞こえるのは静まり返った静謐な響き。それと時々遠くで聞こえる鳥たちの高い声。森の中に入ると人間がいなかった世界はどれほど静けさに満ちていたのか……。そんなことさえ感じさせるなぜか懐かしい音楽。光と音の“あわい”が描かれたお勧めの一枚です。
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Couka : Jean Corti
ジャン・コルティジャン・コルティ ( ジャン・コルティ ) etc
( Alter Pop : ERPCD5941 )
20世紀前半、古きよき時代のパリ。そのパリの下町の酒場やカフェーで演奏されていたアコーディオン音楽がミュゼット。いまではパリをイメージさせる代表的音楽と言ってよいでしょう。近年ではミュゼット人気も下火になっていたものの、1990年ぐらいから再評価。その流れの中で往年のパリの匂い、香りを豊穣に漂わせている老アコーディオン奏者として注目を浴びることになったのがジャン・コルティです。

なんとこのタイトルはジャン・コルティ、72歳にしてのデビューアルバム!移ろい行く時代を淡々とした視線で見やりつつ小さな店先で奏でられきた音楽。派手さはありませんが、軽やかでウイットに飛んだ響き。良い年の取りかたをできた人だけが醸し出す穏やかで暖かい雰囲気。聞き手が、自分の調子で呼吸できる間合いが絶妙です。
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Mapou : Rene Lacaille
ルネ・ラカイユ ( アコーディオン、ヴォーカル ) etc
( Riverboat : 1033 )
マダガスカル島から800Kmの東、インド洋に位置するフランス領の火山島レユニオン。インド洋の真ん中にあるだけにアフリカ音楽の影響やインド音楽、イスラーム音楽の影響も垣間見えながら独自の音楽の広がりをもっています。このタイトルで演奏しているルネ・ラカイユは7歳の頃から島の結婚式などのパーティーで父親の厳しい教えの下、音楽家として出発した代表的な演奏家。最近ではレゾネーター・ギターの名手として知られるボブ・ブロスマンと競演し、世界的にも注目を集めるようになっています。

その音楽は大らかなノリの良さが抜群。ルネ・ラカイユのリラックスした渋いヴォーカルが実に暖かく、気兼ねのしない包容力を感じさせます。不思議なのはセネガルなどのアフリカ西海岸の音楽とも何か似た感じもあること。レユニオン島の位置から見ると、案外海のルートで西アフリカとインドは繋がっていてその中継地点としての役割もあるのかなという気もしてきます。
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おすすめサイト
翡翠との出会い
「飛ぶ宝石」とまで形容される美しい鳥、翡翠(カワセミ)。山本直幸氏の撮影したカワセミ写真をはじめ、カワセミに関する情報が満載です。中でもいつも様々な投稿で賑わっている各種画像掲示板は見ているだけで溜息が出てきます。デザインもシンプルで情報が整理された秀逸のサイトです。
野鳥おりがみ倶楽部
折り紙野鳥の折り方とペーパークラフトによる野鳥の作り方を紹介しているサイト。プリントアウトして紙を使って折る“おりがみ”コーナーはちょっと難しいところもありますが試してみる価値ありです。「野鳥のまんが」も実に楽しいものになっています。
Yachoo! オンライン野鳥図鑑
野鳥図鑑を中心に情報充実の総合野鳥情報サイト。オンライン野鳥図鑑では大きさ、生息域から鳥の種類を検索できます。情報量が多すぎてどこにどのような情報があるのかつかみづらい部分がないわけではありませんが、何よりも圧倒的な情報量です。
インターネットラジオ
Smoothjazz.com
ジャズ : ライト・ジャズ
BGMで軽い気持ちで聞くライトなジャズを配信している有名サイト。何か別の事をしながら流しっぱなしするにはもってこいかも。非常にクオリティの高いFMを聞くといったところでしょうか。音質も回線も非常に充実しているのが嬉しいです。

Bay Smooth Jazz 105.9
ジャズ : ライト・ジャズ
Smoothjazz.comと同様、BGM的なライト・ジャズを配信しています。聞き流すにはもってこい。音質は良いのですがしかしちょっと回線が細くなることが時々あるようです。
後 記
虫の音の賑わいがピークになっていたのはつい2週間前。思わず、時間を見つけて近郊で星空の下、虫の音を聞こう。テントで1泊してみようかなと思っていろいろと調べてみました。山の奥まで行くともう虫の音は終わっているのでほどほど東京に近いところでと思い、奥多摩とか良さそうだなと。

実はこれまで奥多摩は行った事がないのですが、案外気楽に行ける良いところは多いのですね。自分でもちょっとした驚きで発見になりました。実際に、いくつか候補に上げて行ってみようとスケジュール調整などやってみたのですが、どうしても時間が作れなかったのと天気が良くなかったので今回は断念。そこで来週末、十五夜を楽しむという手もあるかなぁと考えてもいますが、あと1ヶ月ほど待って紅葉の中で1泊するのが良さそうだなとワクワクしているところです。

この季節になると以前、秋口に北八ヶ岳の湖のほとりでテント泊したときのことを思い出します。どこにも人の声や人工音は聞こえずに、ただひたすらに深閑とした静謐な空気。時々遠くで鳥たちの声が聞こえても、その鳴き声はより一層静かさを際立たせます。そして湖の湖面には波ひとず立てずに落ち葉が浮かんでいる……。

その時のテント泊は4泊5日だったのですが綺麗に晴れたのは一日だけ。雨が降ったり止んだりして大変なテント泊でした。しかしそれだけに印象的なものとなっています。そのこともあって秋の長雨の響きを聞いていると、そのときの感覚が不意に蘇ってくることがあります。

それだけ人里から離れた山奥に入るのは時間的にも体力的にも大変。だけど今回色々と調べて、それに近い体験が奥多摩でもできそうだなと期待しているところです。今年はいつもより紅葉が待ち遠しいことになりそうです。
編集担当:中村 聡

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