|
| おすすめCD |
|
|
|
| Bellow Poetry : Maria Kalaniemi |
|
マリア・カラニエミ ( アコーディオン ) ウッリ・ヴァリス ( ギター ) |
| ( Aito : AICD006 ) |
 |
 |
フィンランドのトップ・アコーディオン奏者マリア・カラニエミとその夫のウッリ・ヴァリスとのアルバムです。二人で演奏してはいますが、実際には二曲を除いてマリア・カラニエミのソロ演奏。フィンランドの神話「カレワラ」や羊飼いの歌、フィンランドのジプシー音楽やスウェーデン民謡などを題材としています。それだけに彼女の数多く発売されているタイトルの中でも、一番オーセンティックなものとなっています。
彼女の演奏の特徴として早いパッセージを軽やかに転がしていくところがあります。しかしこのタイトルでは彼女のもうひとつの側面、透明な静謐さが生かされています。その静謐さは、まるでどこまでも静かで澄み切った青い空が続いていく北欧の空を感じさせます。民謡的要素が非常に強くなっているだけにフィドルなどで聞くパッセージが聞こえてきます。しかしフィドルなどよりも透明で息の長い表現ができるアコーディオンの利点が最大限に生かされています。
山の奥深くまで森を分け入り、ふと佇むとそこに聞こえるのは静まり返った静謐な響き。それと時々遠くで聞こえる鳥たちの高い声。森の中に入ると人間がいなかった世界はどれほど静けさに満ちていたのか……。そんなことさえ感じさせるなぜか懐かしい音楽。光と音の“あわい”が描かれたお勧めの一枚です。
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
| ジャン・コルティジャン・コルティ ( ジャン・コルティ ) etc |
| ( Alter Pop : ERPCD5941 ) |
 |
 |
20世紀前半、古きよき時代のパリ。そのパリの下町の酒場やカフェーで演奏されていたアコーディオン音楽がミュゼット。いまではパリをイメージさせる代表的音楽と言ってよいでしょう。近年ではミュゼット人気も下火になっていたものの、1990年ぐらいから再評価。その流れの中で往年のパリの匂い、香りを豊穣に漂わせている老アコーディオン奏者として注目を浴びることになったのがジャン・コルティです。
なんとこのタイトルはジャン・コルティ、72歳にしてのデビューアルバム!移ろい行く時代を淡々とした視線で見やりつつ小さな店先で奏でられきた音楽。派手さはありませんが、軽やかでウイットに飛んだ響き。良い年の取りかたをできた人だけが醸し出す穏やかで暖かい雰囲気。聞き手が、自分の調子で呼吸できる間合いが絶妙です。
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
| ルネ・ラカイユ ( アコーディオン、ヴォーカル ) etc |
| ( Riverboat : 1033 ) |
 |
 |
マダガスカル島から800Kmの東、インド洋に位置するフランス領の火山島レユニオン。インド洋の真ん中にあるだけにアフリカ音楽の影響やインド音楽、イスラーム音楽の影響も垣間見えながら独自の音楽の広がりをもっています。このタイトルで演奏しているルネ・ラカイユは7歳の頃から島の結婚式などのパーティーで父親の厳しい教えの下、音楽家として出発した代表的な演奏家。最近ではレゾネーター・ギターの名手として知られるボブ・ブロスマンと競演し、世界的にも注目を集めるようになっています。
その音楽は大らかなノリの良さが抜群。ルネ・ラカイユのリラックスした渋いヴォーカルが実に暖かく、気兼ねのしない包容力を感じさせます。不思議なのはセネガルなどのアフリカ西海岸の音楽とも何か似た感じもあること。レユニオン島の位置から見ると、案外海のルートで西アフリカとインドは繋がっていてその中継地点としての役割もあるのかなという気もしてきます。
|
|
|
|
|
|