|
| おすすめCD |
|
|
|
|
ルネ・クレマンシック指揮 クレマンシック・コンソート |
| ( Harmonia Mundi : 94396 ) |
 |
 |
11世紀から13世紀にかけての南フランスを中心に盛んになったトルバドゥール。アラブ文化の影響を受けて広がった騎士道精神と様式化された愛を歌う世俗歌のことを言い、それを歌う人々もまた同様の名で呼ばれています。一般的には中世の吟遊詩人とその音楽言った方が通りが良いかもしれません。現代フランス語よりも10倍もの語彙を持っていたとされるオック語によって歌われる音楽は、微妙な心の移ろいを描く繊細さとともに東方との繋がりをそこはかとなく感じさせます。
古楽演奏の黎明期から活躍しているクレマンシックによるこのアルバム。伝記の語りとともに演奏される音楽はやや野卑とも言える部分もありますが、逆にそれがそれが良いスパイスとなって勢い良く音楽が流れます。特に打楽器の思い切りの良さは実に心地良いものがあります。ヨーロッパには「恋愛は12世紀の発明」との言葉もあります。その愛を歌うトルバドゥールの音楽を生き生きと再現しています。
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
| アルフォンソ10世 : 「聖母マリアのカンティガ」 |
|
エドゥアルド・パニアグア指揮 ムシカ・アンティガ |
| ( Pneuma : PN-600 ) |
 |
 |
7世紀からアラブ文化が花開いていたイベリア半島。ヨーロッパの中でも最も先進的な地域としてアラブ文化の窓口になっていた地域です。音楽でもアラブ音楽の影響を色濃く受け独自の発展を遂げることとなりました。13世紀からはレンコンキスタが盛んになります。その13世紀の賢王として知られるのがアルフォンソ10世。彼が編纂した単旋律の音楽集が「聖母マリアのカンティガ」です。400篇を超えるその音楽は、スペインの各地方の色合い・風合いの違いを見事に伝え、当時の人々の生き生きとした生活が伺えるものとなっています。
ここで演奏しているエドゥアルド・パニアグアの音楽は、品よく洗練するよりも、古き民謡として泥っぽさを感じさせながらも率直で新鮮な演奏です。人々の日々の喜びをそのまま伝えるかのようなお勧めの演奏です。
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
デイヴィッド・マンロウ指揮 ロンドン古楽コンソート |
| ( ユニヴァーサル・ミュージック : UCCD3257 ) |
 |
 |
ヨーロッパの古楽演奏の草分けとして活躍したデイヴィッド・マンロウ。33歳にして自ら命を絶つという短い人生でしたが彼の残した業績は非常に高い評価が与えれています。その中でも特に評価が高いのがこのアルバム。十字軍遠征時に歌われた代表的な音楽をバランス良くピックアップしています。
聖地エルサレム奪還という大儀の下の暴虐とも言える十字軍ですが、遠征に参加した人々にとっては当時遥かに進んだ文明国であったアラブ文化に触れる良い機会となっていたようです。ここで演奏されているのはどの曲も神の国を守らんとする素朴な信仰心が伺える歌詞です。開放的で新鮮。生き生きとしていながら素朴さを感じさせる音楽には何か懐かしさが感じられます。ヨーロッパ文化の源流とも言えるこの時代の空気が感じられる価値ある名盤です。
|
|
|
|
|
|