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琥珀音響工芸舎・メールマガジン【東風】
心安らいだり、思わず笑みを浮かべてしまう音楽などの情報、サイトを紹介していきます。毎月1・15日配信です。
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第64号 : 平成19年1月15日
耳を澄まして聞こえてくる自然の響き。思わず笑みを浮かべてしまう音楽などの情報、サイトを見つけてみました。
http://www.onkanwa.com/
(毎月 1・15日配信)
2007/01/15 号
ご挨拶
寒い日が続いていますが、年明けから天気が良くて朝などはかなり快適です。窓からチュンチュンとスズメたちの声が聞こえると布団から這い出すにも気持ちが軽くなるような気がします。

しかし実際のところは今年の寒さがそれほどでもないのが大きいのかもしれません。やはり温暖化の影響なのか暖冬だそうです。そう言えば、完全防寒の革ジャンを着る機会もありませんし、この頃になると何度か見ている雪も見ていません。1月半ばになっても1度も雪が降っていないというのはかなり珍しいのではないでしょうか。

深々と降る雪と一面真っ白な朝の雪景色は気持ちのよいものです。その後、移動するときなどはダイヤが乱れて大変ではありますが、やはり雪景色を見てみたいなと思う今日この頃。寒さが苦手な人には今年ホッとしているのでしょうね。
おすすめCD
Hazanout Chants Liturgiques Juifs
ユダヤ・コミュニティー:ウズベクのブハラ、モロッコ、エルサレムのスファラディー、サマリア人、アシュケナージ、イラク
( INEDIT : W 260005 )
世界中のユダヤ・コミュニティーのハザヌート(無伴奏の典礼歌)を集めたタイトル。ロシアやポーロランドに広がるアシュケナージ。スペインをはじめとする地中海沿岸に広がっているセファルディー。ペルシアをはじめ中東から東へと進んでいったミズラヒ。世界各国に散らばっていっただけにそれぞれの音楽の様相はかなり違います。

アシュケナージのハザヌートはロシア正教かと思える演奏ばかりなのですが、ここでは無伴奏なのが珍しく、案外抵抗感なく聴けます。しかし貴重ということではほとんど録音がないセファルディーのハザヌートやモロッコのハザヌート。やはりイスラーム音楽の影響が濃厚な地だけあって、そこはかとなくアラブ音楽の香りがしています。しかし何よりも聞きものなのが最も正統な姿を残しているとされるサマリア人のハザヌート。これはもう感涙もの。朗詠ものが好きな人には自信を持って薦められる素晴らしい演奏です。
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The Yemenite Jews : Anthology of Traditional Music
イエメンのユダヤ人コミュニティーの人々
( UNESCO : D8024 )
中東の中でも高原に位置しすごしやすい地域のイエメン。ユダヤ人は紀元前6世紀にイエメンにも移住していたとされています。そのコミュニティーは長らく他のコミュニティーとの交流をせずに孤立していたため、逆にオリジナルの古層を色濃く残しているとされています。

ここで演奏されているのは礼拝堂で歌われる祈祷歌。ユネスコの1977年の録音で、今風に言うと世界文化遺産といったところでしょうか。音楽としてはサンプルとして興味深いものとまでしか言いようがないものですが(^^;) 資料的には一級品のものです。恐らくは、このタイトルで聴く音楽が元となって世界中に散らばって様々な様相を見せるようになったのだと思うと興味深いです。
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Sweet Singer of Israel :Cantor Isaac Algazi
Cantor Isaac Algazi ( Cantor )
( Wergo : SM 1622 2 )
20世紀初頭のオスマン・トルコ帝国でセファルディー系カントール(ユダヤ教聖歌歌手)として右に出るものはいないとされた名歌手イサーク・アルガズィ・エフェンディのタイトルです。ユダヤ教聖歌を集めたものです。戦前の音源ですが聞く上では全く問題ありません。

トルコ音楽の影響が見えるのは当然ですが、そのトルコ音楽的なこぶし回しが何とも魅惑的です。しかし何よりも素晴らしいのがその甘く伸びやかな歌声。ある意味、戦前ヨーロッパのベルカント唱法と比することができるのかもしれません。ユダヤ音楽という枠組みではなく、「音楽」として絶品。一度でよいですから耳にしてもらいたい演奏です。素晴らしい!中東音楽の選りすぐりとして必聴のタイトルです。
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おすすめサイト
[ 巨 石 巡 礼 ]
日本全国の巨石をすばらしい写真とともに紹介するサイト。石にまつわる文献・雑文の[Book巡礼]も読み応えありで見識の高さが伺えます。デザインも秀逸であることも特筆すべきところですが、何よりも写真が圧巻!モノクロ写真で統一された巨石はより一層もより大きく深々とした質感を際立たせています。必見です!
丸石神 - 山梨の謎の道祖神・石の民間信仰
古来から自然の石に霊性を認めてきた日本。道祖神をはじめさまざまな石信仰を見ることができますが、山梨に数多く残っているのが丸石です。自然にはなかなかできないものだけに珍しさも手伝って不思議を醸しているのでしょうt。民俗学の視点から見た考察はとても興味深いです。それにしても丸石。コロコロしていて可愛いです(^^)/
金山巨石群と太陽暦
日本にも数多く残っている巨石遺跡。その中でも岐阜県金山市に残る巨石群を綿密な考古学調査した情報を掲載しているページ。巨石の方向などにはイギリスのストーンヘンジと同じく暦の機能が持たされていたようです。天文学の知識を持っている人ならより一層楽しめます。
お知らせ
大きな石や岩の質感。日本古来の意識で「もの」に神様が宿る、またはその「もの」そのものが神様という意識があります。大きな石や岩だけでなく、深々と大きな山や巨木でも。見ているだけで思わず畏怖を覚えてしまう「もの」。

一般に八百万の神といわれますが、「もの」そのものの存在感に対する畏怖というのが元々の姿だったのかなと思います。世界に目を向けるとオーストラリアのエアーズロックやミャンマーのチャイティーヨ等々。巨石に対する信仰が数多くあります。「宗教」が広まる以前は「もの」そのものの存在感が「ありがたやありがたや」と感じる始まりだったようです。

やはり思わず「凄いなぁー」と思ってしまう「もの」というのはあります。それは日本に限らず世界のどこでも同じなのでしょう。それにみんな「ありがたやありがたや」と手を合わせていた、と。


自然の織り成す偶然の産物である巨石・巨岩。それにもうひとつ偶然が重なったらそれはもう最高です(^^)/ 日本で言うとその最たる例は、伊勢の二見興玉神社の夫婦岩でしょう。何しろ夏至の日に巨岩と巨岩との間から見える富士山から太陽が昇ってくるというのですから。それはそれはもう「ありがたやありがたや」です。

日本の神社で御神体とされている巨石・巨岩にはかなりの確立で古代文字らしきものが書かれているそうです。恐らくは御神体となった謂れなどを書いているのでしょう。それもまたやはり「もの」に対する畏怖から始まっているのだと思います。

ちなみに、その文字の解読はほとんどされていないそうです。もしその文字を読み解いたら予想もしなかった歴史が紐解かれたりするのかなといろいろと想像たくましくしてしまいます。だけれど案外、後世の不届き者の単なる落書きだったりしたりするととても残念ではあります(^^;)
編集担当:中村 聡

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