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琥珀音響工芸舎・メールマガジン【東風】
心安らいだり、思わず笑みを浮かべてしまう音楽などの情報、サイトを紹介していきます。毎月1・15日配信です。
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第88号 : 平成20年1月15日
耳を澄まして聞こえてくる自然の響き。思わず笑みを浮かべてしまう音楽などの情報、サイトを見つけてみました。
http://www.onkanwa.com/
(毎月 1・15日配信)
2008/01/15 号
ご挨拶
凧揚げ、羽根突き、鏡餅。お正月気分もやっと抜けて。最近ではお正月ならではの風物を見ることが少なくなった気がします。私は元日の朝、初日の出を神社で迎えようと早くに起き、まだまだ人もまばらな初詣に行ってきました。その帰りに飲んだ甘酒が実に美味しかったです。これはどうも私にとって毎年の風物詩となる予感。

季節ごとに祝う風物詩。世界中で様々な風物詩があります。旅行した際に偶然そういったお祭りや風物詩に出会うと豊かな思い出となります。もちろん私にとってその思い出はそこで食べた食べ物・飲み物の思い出ですが(^^;)

日々の生活の中ではついつい意識しなくなりがちな季節ごとの風物詩。節目を祝うということで毎日を楽しいものにする。これからも大切にしていきたいものです。
おすすめCD
君が代のすべて
オムニバス
( キングレコード : KICG3074 )
「古今集」に歴史をさかのぼる「わが君は……」の歌。その歌が日本の国歌「君が代」の元となっています。「君が代」の「君」は当代の天皇の御世長久を寿ぐばかりではなく、尊敬する相手の長寿を祝うという意味での「君」でもあり、庶民の間でもこの「わが君は……」は最高の祝いの吉祥の歌であったようです。江戸時代では正月のお祝いのお餅を食べるときに歌う風習もあったようです。最近の変にかしこばっている国歌といったものではなく、案外身近なものだったのですね。

このアルバムで特筆に価するのがそういった資料と歴史の背景を綿密に紹介したライナーノート。実に充実しています。特にミ・ソ・ラの音が「君が代」の味噌でそれが日本人の心地よさにインプットされているという話や、明治時代に国歌として演奏された最初の「君が代」は急遽間に合わせで作られていた全くの別物といった話など目から鱗の話がゾロゾロ。

もちろん中に入っている音楽もなかなか興味深いもの。様々な変奏曲の題材になったり、呆気にとられるほど壮大な曲になっていたり。なんとなしに面白半分で聞いていけるのですが、聞き終わった後やっぱり「君が代」は寿ぐよい曲だなとの気がしてきます。企画物のアルバムとしては最高のできばえです。
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越天楽のすべて
オムニバス
( キングレコード : KICG3076 )
雅楽の中で最も知られている「越天楽」。これまで幅広く知られるようになったのは、雅楽のエッセンスが詰まりつつ短くまとまっているという背景があるようです。それだけに西洋音楽などに置き換えるときにも題材として利用しやすかったのだとか。

このアルバムの中に収められているものの中で興味深いのが、SP時代に録音されたストコフスキー指揮フィラデルフィア管弦楽団によるもの。本来の雅楽合奏と比べても実にその雰囲気が伝わるものとなっていてよくここまでの名演奏ができるものだと感心するばかり。それ以外にも胡弓による演奏や箏曲のものなども。よく「越天楽」でここまで集めることができたものだと思うのと同時に、「越天楽」を題材にすることで日本の音楽が西洋音楽とどのようにかかわってきたのかも見えてくるアルバムとなっています。
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⇒試聴先(HMV.co.jp)

軍艦マーチのすべて
オムニバス
( キングレコード : KICG-3073 )
キングレコードの「すべての●●」シリーズ。一番最初にその嚆矢となったのがこの「軍艦マーチのすべて」です。1998年に発売された当初、「よくこんなものだすなぁ」と感心することしきりだったのですが購入せずじまい。それから時は流れ、ネット上で試聴ができることとなって、このアルバムの詳細を知りすぐさま購入しました。

そのきっかけはトラック7でのミャンマー国軍が歌った軍艦マーチを聴いて。これは、これは、これはーーーーっ。一回聞いてノックアウトでした。壮大雄渾な軍艦マーチがタップリ入っているのだろうとの私の想像は儚くも崩れ去りました。ほとんど膝から崩れ落ちたも同然。これだけは是非とも試聴のほど ! !

それ以外にも様々な軍艦マーチの姿が見えてとても楽しい。個人的には東海林太郎のものや独逸ポリドールの演奏がお気に入り。オーケストラのゴージャスなものもあるのだろうと期待していたのですが、その演奏はちょっと精神分裂症的な影があっていまいち。「碌な演奏家じゃねぇな。誰の演奏だろ?」と思って確認するとこれには唖然・呆然・愕然。いやはや取り扱い注意のアルバムです。おいそれと人には薦められませんが、私にとってはミャンマー国軍の演奏が聴けるだけでも感涙の宝物となっています。
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⇒試聴先(セブンアンドワイ )
おすすめサイト
【室 礼】しつらい
「生活文化室礼三千」によるサイト。「室礼(しつらい)」とは部屋を目的に合わせて「設える=飾り付ける」ことで、平安時代に生まれた言葉とされています。日々の暮らしの中に伝えられる季節ごとの風趣や行事を紹介。実に品のよく美しいサイトです。
日本文化いろは事典
少し前までは当たり前だった昔ながらの日本の文化。いまさら人に聞くこともできない日本の文化。実は多くの人が身近であるがゆえによく見えていない日本文化をわかりやすい情報をその「いろは」から紹介。また詳しい参考文献やウェブサイトへのリンクが充実しているのが素晴らしいです。
和雑貨 翠
和風雑貨のオンラインショップ。商品のひとつひとつが「和」ならではのものとなっています。その商品の紹介とともに秀逸なのが、台処歳時記・和から始まる小さな旅・リンクのページの充実振り。すっきりとした文章とともに写真が美しいです。
後 記
お正月を過ぎて急に寒くなってきました。考えてみれば、もうすぐ一年で一番寒い大寒です。寒いのも当たり前です。

いつも思うのがもっとも暑かったり、もっとも寒かったりする時期というのは、日照時間のピークから少しずれるということ。夏至や冬至から少しずれた時期がその暑さと寒さのピークになる。当たり前のことなのかもしれませんが、これは舵を切り終わった後、しばらくしてその底・ピークに達するということと似ているのかなと思ったりもしています。逆に考えると表立ってピークを過ぎたと感じたときにはもうすでに十分に舵を切り終わっているということ。

そういった感性。太陽暦だとなかなか感じることができないような気がします。その点、日々の月の満ち欠けとともに季節を感じていた江戸時代以前の日本。個人的にはその暦の感覚に憧れを感じます。さすがに太陰暦に戻せとは言いませんが江戸時代のような太陰太陽暦に戻せば日々の生活がもっと優雅で微妙な風の変わりように気がつくことになるだろうにと思います。どうにか太陽太陰暦に戻してくれないものなのでしょうかね。皆さんが考えているよりもはるかに暦の選択は日々の生活の意識を決める重要な要素だと思うのですが。。。

さて、この寒さで夕食は鍋になることが多くなりました。作るのも簡単ですし、何より野菜もたくさん取れます。一番簡単なのはうどんダシを入れて温めると10分でできちゃいます。その簡単さに毎日のように食べているという次第。その鍋を食べる時は必ず日本酒。何でこんなに日本酒が合うんだろうと思えるほど日本酒はシンプルな鍋に合います。冬の楽しみここに極まれり。

その鍋ですが、最近はまっているのが薬味。もともとスープにポン酢などを加えてという食べ方が好みでないので素で食べていることが多かったのですが、良い物を見つけました!それは練り梅・わさび・ゆず胡椒を同量で混ぜ日本酒で少し伸ばすというもの。←うぅん飲んべぇだなぁ(^^;)
これはいけます。別皿に混ぜた薬味を置いて鍋から取り出した具にちょちょいとつけてパクリ。シンプルな味わいを生かしてくれる実に爽快で飽きのこない味となります。もちろん最高に合うのが日本酒。とても簡単なので是非ともお試しくださいませ。
編集担当:中村 聡

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