音・感・和 : 自然音再生の琥珀音響工芸舎
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琥珀音響工芸舎・メールマガジン【東風】
心安らいだり、思わず笑みを浮かべてしまう音楽などの情報、サイトを紹介していきます。毎月1・15日配信です。
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第89号 : 平成20年2月1日
耳を澄まして聞こえてくる自然の響き。思わず笑みを浮かべてしまう音楽などの情報、サイトを見つけてみました。
http://www.onkanwa.com/
(毎月 1・15日配信)
2008/02/01 号
ご挨拶
寒い日が続きます。しかし寒いのもあともう少し。これから少しずつ暖かくなっていくのを考えると楽しい気持ちになってきます。

天気や気温で美味しいと思えるものは変わっていきます。寒くなってくると温かい汁物が実に美味しいものです。さすがに冬山はやりませんが、秋の紅葉を見るために山篭りしたりすると暖かい味噌汁や具沢山のスープは身も心も温かくなります。山登りだと食べ終わったあとの処理もやりやすいので私にとっては定番。

世界各国見てみると様々な汁ものがあります。その中の最高峰ともいえるのが、洛陽水席。スープ料理ばかりのフルコースです。乾燥地域のため水分補給のため発達したと言われていますが、寒いこの季節はなかなか魅力的な料理に見えてきます。まだ食べたことはありませんが、一度食してみたいものです。
おすすめCD
The Art of the Finnish Kantele
マッティ・ポケラ ( カンテレ ) etc
( Arc Music : EUCD1342 )
フィンランドに伝わる民族叙事詩「カレワラ」。その叙事詩の中で象徴的に扱われるのが琴カンテレです。もともとは5弦だけのシンプルな楽器だったのですが、最近では39弦ものコンサート・カンテレも出てきています。5弦のカンテレの味わい深い響きも魅力的ですが、そのコンサート・カンテレの響き玄妙という言葉がぴったりのもの。

1960年代からフィンランドでは自国の伝統音楽の復興が始まります。もともとカレワラを題材にした作品を数多く残した作曲家シベリウスが独立に大きく寄与した国だけあって、伝統音楽には愛着が深かったようですが、より一層盛んになり、今ではヨーロッパの中でも伝統音楽がリアルタイムで根付いている数少ない地域となっています。その再復興の中心にいたのがカンテレ奏者のマッティ・ポケラ。彼の演奏とともに著名な演奏家を集めたタイトルです。他にもカンテレにはお勧めのCDはあるのですがなかなか手に入りにくいのが実状。その中、手始めとしては入手しやすさと合わせ充分にお勧めできるタイトルです。
⇒ソフト情報・購入先(Amazon.co.jp)
⇒試聴先(Amazon.de)

Moon Drops
あらひろこ (コンサートカンテレ、5弦カンテレ ) etc
( green pegion music : 2007 )
日本でカンテレを紹介している“あらひろこ”の二枚目のアルバム。フィンランドの伝統曲も演奏していますが、基本的にはオリジナルと即興曲。「静かな森にこぼれおちる、月のしずくのイメージ」とのこと。カンテレの静かで思わず耳をそばだててしまう響きには、まさにその言葉がピッタリ。

フィンランドに合わせて演奏するというのではなく、自分で感じた音・音楽をそのまま演奏している感じが非常に良いです。そのことで、カンテレの響きの美しさとあいまって、日本人ならではの繊細でしなやかな情感、叙情性が生きることとなっています。ところどころで入ってくる馬頭琴の響きにも“ふと”した情感が心の中で見つかるようです。実に心地よく穏やかな気持ちになれる一枚です。
⇒ソフト情報・購入先(あらひろこのカンテレ通信)
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Ilta vuorella : 山のゆふぐれ
Minna Padilla & The Helsinki Koto Ensemble
( Texicalli Records : TEXCD 082 )
フィンランドの箏奏者ミンナ・パディッラが寂蓮や小町、芭蕉や西行などの和歌・俳句を題材に作曲した曲集。フィンランド伝統音楽と和楽器というの不思議な組み合わせですが、これが信じがたいほどに見事にブレンドしています。箏の響きがより素朴なコンサート・カンテレのような響きとなって実にすばらしい音楽になっています。

何よりも好感が持てるのが、音楽の素材と楽器は日本によりながら、そこから奏でられる音楽は紛うことなくフィンランドの伝統音楽であるということ。自らのスタンスをきちんと踏まえた上で、相手の文化のより良いところを自らにフィードバックしていく。もちろん、相手の文化には敬意を払いつつ。その謙虚な姿勢が音楽にも表れているような気がします。意外な組み合わせですが、これはお勧めです。
⇒ソフト情報・購入先(あらひろこのカンテレ通信)
⇒試聴先(MySpace)
おすすめサイト
Campbell's : キャンベルスープ
様々なスープを販売しているキャンベルのサイト。製品情報と絡めての部分も多いのですが、季節の食材にあわせたレシピ紹介のページや世界各国のスープ事情を紹介するスープ・ダイナーはなかなか面白い読み物となっています。
スープ大辞典
食文化のあるところには必ず独自のスープ料理があります。スープの素となるダシのいろいろや簡単なレシピ、その魅力を紹介。基本的に簡単な紹介でとどめているので、もっと画像や詳しいレシピが欲しいところも。
スープレシピ★あったかスープ屋
スープと味噌汁の簡単レシピ集。各種スープの簡単なレシピ紹介。特に和風スープが充実していて、シンプルなスープが多いです。背伸びせずに日常の食卓に上がるスープに一工夫といったところでしょうか。
後 記
小さい頃はもっと雪が沢山積もっていたような気がします。私は鹿児島出身なのですが、鹿児島は南国とはいっても年に1回か2回は雪が積もっていました。小学生のときは30cm程度積もったこともあった記憶があります。

沢山積もったときにはいつも「綺麗だなー!」とはしゃいでいました。毎年嫌というほど雪が積もる雪国の人たちにとってはそうではないのかもしれませんが、年に何回かの大イベントととして体験している立場としてはやはり雪が沢山降るとワクワクします。

小さいときの雪景色。あたり一面真っ白な雪景色。そのシンプルな美しさに心奪われたからなのかもしれませんが、北国に対しての妙な親近感があります。以前、雪が降り始めた頃の盛岡に行ったことがありましたが、雪化粧した岩手山を見て不思議と故郷に戻ったような感じがしたりしたことも。また、フィンランドの作曲家のシベリウスの音楽には、心地よいというよりもなぜかしら血で感じるという感覚があったり。そんなことから高校の頃からフィンランドの抒情詩「カレワラ」のことを色々と調べたりしていました。そしていまもって真っ白な雪景色を見ると不思議に心の底から揺さぶられる親近感は相変わらずです。

真っ白に統一されたシンプルな光と影だけの世界。そこに遠く木々のざわめきや鳥たちの甲高い声だけが聞こえる。そんな静まった音世界に共鳴してゾクゾクしてしまう。それはもしかしたら漢詩の王維の「空山不見人・返景入深林(空山人を見ず・但だ人語の響きを聞く)」も近いのかも。

考えても見たら雪景色が真っ白であるというのも不思議です。雪が白いというのもこの自然の不思議のひとつであるのかなという気がします。

考えてみれば雪の色が赤であったり黒であったり青であったりしてもかまわない。それなのに清浄な色としてイメージされる白い色で見えてしまう。それは人間がこの世界に生まれた環境から体験的に白とみなしているのか、それともたまたま白であったのか。鶏が先なのか卵が先なのか。考えてみると不思議な気持ちがしてきませんか?もちろん、きちんとした理由はあるのでしょうが、“水”がそれだけ人間にとって大切で、その“水”が形として見えたときの色が雪の“白”なのかなと思ってもみたり。

一年の中でもっとも静かに暮らすであろうこの時期。不意にそんな思いに誘われたりします。深々と降り積もる雪。寒い日の中にも楽しみはあるものです。
編集担当:中村 聡

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