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| モーツァルト : ピアノ協奏曲第19番・27番 etc |
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クララ・ハスキル (Piano) フェレンツ・フリッチャイ指揮バイエルン国立管 etc |
| ( POLYDOR : POCG-3642 ) |
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悲しいものから天国的な美しさを持つ曲までモーツァルト。その中でも名曲として知られる「ピアノ協奏曲第20番」。この曲の第二楽章などとても好きなのですが、一番私が好きなのはクララ・ハスキルのもの。特に、パウムガルトナーとフリッチャイの指揮のものがお勧めです。
しかし、今回紹介するのは「ピアノ協奏曲第27番」。モーツァルトには、光と影があるとよく言われます。もちろんその光と影は表裏一体なのですが、この曲は、モーツァルトの光の部分、その天使的な“美しさ”が生かされたものとなっています。
この曲の演奏でも一番のおすすめはやはりハスキルのもの。ハスキルは、闘病のため長い間演奏活動ができずに本当の意味で活躍できたのは晩年の10年間でした。繊細でそっとくるまれて粒たったピアノの音。ひっそりと耐えているようでいながら自由、華奢なようでありながらしなやかな芯の強さ。それでいてちょっといたずらっぽい表情……。
ハスキルの演奏は光の当て方で一瞬にして見え方が変わってしまいます。その常に換わり続ける繊細さは、モーツァルトで一番発揮されています。無色でありながら思いの詰まった……、もしかしたら詰まっていないのかもしれない。聞き手が不意に問いかけることで、喜びが与えられる演奏。それがモーツァルトの最後のピアノ協奏曲にとって一番うれしい表現なのかもしれません。
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