音・感・和 : 自然音再生の琥珀音響工芸舎
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琥珀音響工芸舎のおすすめソフト おすすめソフトを紹介するページです。皆さんに是非とも耳にしていただきたい音楽などを新旧取り揃えて紹介します。
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全ての音楽の中心であるかのように捉えられがちのクラシック音楽も、実際にはヨーロッパを中心とする一地域の古典音楽。たくさんの素晴らしい演奏に目うつりがしてしまいますが、時を越えて輝きを持ち続ける演奏をご紹介します。
クラシック音楽 :  [ 1 ]  [ 2 ]  [ 3 ]  [ 4 ]
伊福部昭=作曲家の個展
井上道義指揮
新日本フィルハーモニー交響楽団
( フォンテック : FOCD-3292 )
伊福部昭が初めての作曲した作品がお盆の踊りを中心にまとめられたピアノ組曲「日本組曲」(1933年)です。「盆踊」・「七夕」・「演伶(ながし)」・「佞武多(ねぶた)」の四曲で構成されています。そのピアノ曲を1991年にオーケストラ版に書き換え、その初演の様子がこのCDに収録されています。

一曲目は「盆踊り」。ドコドンドドドンと迫力ある太鼓のリズムで野蛮なまでに踊り狂っていく様子が見事に描かれています。二曲目の「七夕」と三曲目の「演伶(ながし)」はしみじみとした叙情を漂わせ、切々と哀愁を帯びた旋律が美しい曲です。最後は勇壮な佞武多(ねぶた)で豪壮に締めくくられます。

祭り囃子を聞いているうちに奥深いところから沸き起こってくる熱いもの。演奏も音の端々からたぎってくる熱さがあります。曲も演奏も素晴らしい一枚です。
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伊福部昭 吹奏楽作品集
野中図洋和指揮
陸上自衛隊音楽隊
( キングレコード : KICC531 )
伊福部昭の音楽で誰もが知っているのが『ゴジラ』の音楽。あのゴジラのテーマ音楽は伊福部昭のものです。その『ゴジラ』で日本を守るため大活躍をするのが東宝自衛隊。このCDでオリジナルの吹奏楽作品「吉志舞」やゴジラのテーマを筆頭に代表的な管弦楽作品の吹奏楽編曲版を演奏しているのはその東宝自衛隊ではなく、正真正銘の本物の自衛隊の陸上自衛隊中央音楽隊です。

本物の自衛隊が自分の作曲した自衛隊のテーマ音楽(「怪獣大戦争マーチ」)を演奏するということで大喜びだったそうですが、土俗的な迫力とともに日本ならではの旋律。それが軍隊張りの練習で鍛えた賜物か(笑)縦の線がビシッと合ったアンサンブルと迫力あるブラスで素晴らしい音楽となっています。ゆっくりとした静かな部分はちょっと吹奏楽だと厳しいかなと思える部分もありますが、テンポの速い部分では将に爽快の一言。代表曲ばかりが演奏されているので伊福部音楽の入門用としてもお勧めできます。
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わんぱく王子の大蛇退治
公開 : 1963年3月24日

脚本 : 池田一朗、飯島 敬

監督 : 芹川有吾

音楽 : 伊福部昭
( 東映ビデオ : DSTD02138 )
夏休みになるとゴジラと共に公開されるのが“東映まんが祭り”。その源となったのが1950年代の後半から始まった「白蛇伝」「少年猿飛佐助」「安寿と厨子王」・「シンドバットの冒険」といった一連のアニメーション映画です。その中でも最も高い評価を受けているといっても良いのが「わんぱく王子の大蛇退治」

ストーリーは日本神話のスサノオの話。腕っ節に任せてわんぱくの限りを尽くす子供の頃から、姉のアマテラスの住むタカマガハラでの大騒動と岩戸開き。そしてタカマガハラから放逐された後にヤマタノオロチ退治までを描いた冒険活劇。最後にヤマタノオロチを退治して、母親のイザナミが天に現われ、スサノオは自らが立っているイズモの国、こここそが母の国そのものであったと知って大円団を迎えるというもの。

実に丁寧に、かつ洗練された美意識で貫徹された絵(アニメ)も素晴らしいのですが、それと共に特筆すべきなのが音楽を担当している伊福部昭の音楽。私はこの作品を組曲としてまとめたCDから入ったのですが、実際のアニメを見るとその魅力は倍増です。中でも、スサノオがイザナミと離れ離れになって悲しんでいる場面で聞こえてくる「母のない子の子守唄」は絶品!それと日本の芸能の始まりと称されているアメノウズメの舞では、音楽が先に作られそれに合わせて画像が作られたという力作。

いまでは馴染みがなくなっている日本神話。興味を持っている人も興味が無い人も、ドングリ眼でワクワクしながら一気に見てしまうこと請け合いです。“東映まんが祭り”の原点がここにあります!

ちなみにちゃんとフィギュアも発売されていたのにはビックリしました(^^;)
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日本管弦楽名曲集
沼尻竜典指揮東京都交響楽団
( NAXOS : 8555071J )
1. 外山雄三 : 管弦楽ラプソディー

この曲が好きと言うのはちょっと気恥ずかしいほど開けっぴろげな“日本 !!”の名曲。NHK交響楽団が初めての海外公演を行ったときアンコールとして作曲されたもの。今では日本のオーケストラの海外公演で定番中の定番となっています。

その音楽はなじみの民謡のオンパレード。「あんたがたどこさ」〜「ソーラン節」〜「炭鉱節」。叙情たっぷりの「串本節」をフルートが奏でた後、ランチキ騒ぎの「八木節」で壮大に締めくくられます。そのまんまじゃん。芸がないのでは?と突っ込みを入れたくなる部分もありますが、奇麗事を全部取り払って、どうしようもなく体の内側から沸き起こってものが (^^;) 演奏はきっちりと叙情性を生かしながら清潔感を感じさせるもの。なかなかの名演です。

2. 近衛秀麿(編曲) : 越天楽

雅楽の越天楽をオーケストラに編曲したもの。

3. 伊福部昭 : 日本狂詩曲

“ゴジラ”のテーマで知られる伊福部昭が21歳の1935年に書き上げた最初の管弦楽作品。一曲目の「夜曲」はタップリと、それでいて物悲しさを湛えた叙情が素晴らしい名曲。二曲目の「祭り」は土俗的な迫力ある躍動的な曲。勇壮な祭り太鼓についつい体が動き出してくるあの感覚が湧き上がってきます。伊福部昭の代表作といってよいこの曲。多くの録音がありますがその中でも非常に良い演奏といって良いです。日本的旋律を清潔に、それでいて将に歌うように演奏しているのが素晴らしいです。特に「夜曲」は秀逸。「祭り」は非常に良い演奏ですが録音が魅力をとらえきれていないのが残念。

4. 芥川也寸志 : 交響管弦楽のための音楽

芥川龍之介の息子として知られ、テレビ番組の解説でも知られていた芥川也寸志。若き日の彼の代表作といえるのがこの「交響管絃楽のための音楽」。ちょっとジャズっぽい部分と当時のソビエト音楽の潮流の影響も見え隠れしますが、テレビで見せる紳士でダンディな姿よろしく、実にカッコイイ音楽です。演奏はこのCDの中でも最も良いものかもしれません。指揮者との相性が良かったのも大きいのでしょうが、何よりも録音エンジニアが音楽として把握できていたからでしょう。20世紀前半に作曲されたクラシック音楽が好きな人には是非一度聞いてほしい一曲です。

5. 小山清茂 : 管弦楽のための木挽歌

九州の木挽き歌を題材にチェロがタップリと歌う前半。その後、祭囃子をフルートなどがヒャラヒャラ。途中で木を切るのこぎりの音・木こりの掛け声が合いの手のように入り、最後には盛大に盛り上がって終わります。各楽器画家なでる日本的な響きが面白いです。

6. 吉松隆 : 朱鷺によせる哀歌

1953年生まれの吉松隆は現在最も精力的に活動している作曲家の1人です。その特徴はハッと思わず息を止めてしまうような美しさとリリシズム。その出世作であり一番の代表曲といってよいのがこの「朱鷺によせる哀歌」。1979年に絶滅が危惧されるようになった朱鷺をモチーフに消え行くものへのあこがれがテーマになっているとされています。現代音楽の様々な技法が使われているのですがそれが音楽と密接にかかわって実に儚く美しい音風景が広がっています。ちょっと耳新しい部分も多いかもしれませんが日本を代表する名曲です。
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このCD。NAXOSという会社が「日本作曲家シリーズ」として世界発売をする手始めとして録音したものです。日本人作曲家、特に1960年以前の日本の曲をほとんど黙殺してきたクラシック界にとっては黒船来襲とでも言える出来事だったようです。

さて、入っている曲も全て選りすぐりの名曲揃いで手始めには一番のお勧めのものです。演奏も「世界に向けて日本人が日本人の曲を演奏する!」といった気概があって好感の持てるもの。しかし録音が正直言って酷いです。。。。

確かにいわゆる“オーディオ的には”良い録音なのですが、録音している側(海外エンジニア)がまったく日本的情感を感じ取れていません。そのため初めてCDを聞いたとき、あまりにも酷い演奏だと怒ってしまったほどです。改めてきちんと聞いてみると悪いのは演奏ではなく、録音だとわかりましたが……。ちょっとどうにかならんもんですかネェ。
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芥川也寸志メモリアル オーケストラ・ニッポニカ 第一集
本名徹次指揮オーケストラ・ニッポニカ
野平一郎 ( Piano )
( Mittenwald : MTWD99011 )
1. 橋本國彦 : 感傷的諧謔

1928年の作品。当時はやっと日本人で管弦楽作品を作曲する人が増えてきたまだまだ黎明期。それだけに実に良くできた作品だなぁと感心はするものの、それ以上の+αを求めるのはちょっと難しいのかも。

2. 宮原禎次 : 交響曲第4番

1942年の作品。う〜ん。コメントしづらい。。。私としてはそんなもんかなぁー、で終わってしまいます。最後は賑々しく行進曲風に終わります。よくわかりません。

3. 大澤壽人 : ピアノ協奏曲第3番

このCDの目玉。1938年の初演の後、長らく演奏されていなかったのですが65年振りに蘇演されたものです。洗練されたオーケストラの響きとバネのあるリズム。それでいてどこかしら日本的な風味も感じる部分も。完全に西洋音楽を租借して自由自在に求める音楽を作り上げています。非常にスタイリッシュでお洒落な感じさえしてくる名曲。これから演奏会に上るのも少しずつ増えてくるのではないかという気もします。NAXOSから同じ曲が発売されていますがこのCDの方が演奏・録音共に遥かによいです。近現代のクラシック音楽好きは一度手にとって見ることをお勧めします。
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芥川也寸志メモリアル オーケストラ・ニッポニカ 第二集
本名徹次指揮オーケストラ・ニッポニカ
ニッポニカ・フェスティバル・コーア (合唱) etc
( Mittenwald : MTWD99011 )
1. 早坂文雄 : 管絃樂曲「讃頌祝典之樂」

「羅生門」、「七人の侍」、「雨月物語」の映画音楽を手がけたことで知られる早坂文雄の1942年の作品。正直言って私にはピンときません。茫洋として芯がどこかつかみにくい感じです。28歳での作品なので習作と言ってよい位置付けなのかなという気も。

2. 信時潔 : 交声曲「海道東征」

オーストリアやチェコ、フィンランド、イギリスなどでは第二の国歌として人々が心から大切にしている曲があります。西洋音楽を受容するのに追われて日本では心から感じ入ることのできる曲はできなかったのかなぁ、といつも思っていました。そのように感じ入れる曲というのはシンプルで華美でないもの。それでいてしっかりとした実のあるもの。特にその国々の古事に由来するものと触れているとなお良いという特色があります。

昔話や神話を子供のような心で感じ入り作曲するには今の日本人はちょっと賢くなり過ぎているのかもしれません。それだと今の時代にそんな曲が生まれるのは無理。かと言ってそれにふさわしい曲は残っていないのだなぁ、といつも残念に思っていました。そんな時たまたま耳にして大喜びしたのがこの「海道東征」です。

独唱と合唱を伴って演奏されるこの曲は1940年に“皇紀2600年”を祝して作曲されたもの。日本神話でカムヤマトイハレヒコが高千穂から船に乗って東へと向かう場面を題材としています。旅に向け晴れ晴れと希望に満ちたその場面を北原白秋が作詞し、「海ゆかば」の作曲者である信時潔が音楽を付けるという贅沢極まりない作品です。作曲された背景とその時期、題材となっているものがものだけに戦後は完全に無視されてきた曲です。しかし !! 純粋に音楽として絶賛する他ないと言ってよい名曲中の名曲です。

何よりもひとつひとつの言葉、歌詞の響きの美しさ。そしてその語感のイメージをより一層豊かにしてくれる過度にならないシンプルな音楽。何よりも日本語の語感の生かし方のツボを心得ているといったらよいのでしょうか。戦後になると失われていった元々の日本人が持っていた親密さ、真摯さ、謙虚さ。遠く江戸時代、それ以前にまで届くようなまなざし。その中で作曲者が頭低くして素直に浮かんできたものをそのまま書き記したような、音楽となっています。信時潔が書いた曲ではなく、“日本人”という大きな人格が信時潔の手を借りて書き記したといっても良いでしょうか。

私はこの曲を聴くたびにありがたいことだなぁと感謝します。変に新しいことばかりにとらわれることなく自らの等身大の姿をそのまま受け入れ、背伸びせずに表現ができていた時代。その素朴であった頃の日本でこれだけの名曲が残されていたことに心から感謝する気持ちが沸いてきます。純粋に音楽として素晴らしい曲です。日本語の語感の美しさ。自信を持って一聴をお勧めします。

3. 芥川也寸志 : 赤穂浪士のテーマ

アンコールで演奏された曲。赤穂浪士が静々と雪の中を歩いていくときに使われていたあの音楽です。緊張を高めるパシンッと鞭の音が印象的です。
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