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| 芥川也寸志メモリアル オーケストラ・ニッポニカ 第二集 |
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本名徹次指揮オーケストラ・ニッポニカ ニッポニカ・フェスティバル・コーア (合唱) etc |
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1. 早坂文雄 : 管絃樂曲「讃頌祝典之樂」
「羅生門」、「七人の侍」、「雨月物語」の映画音楽を手がけたことで知られる早坂文雄の1942年の作品。正直言って私にはピンときません。茫洋として芯がどこかつかみにくい感じです。28歳での作品なので習作と言ってよい位置付けなのかなという気も。
2. 信時潔 : 交声曲「海道東征」
オーストリアやチェコ、フィンランド、イギリスなどでは第二の国歌として人々が心から大切にしている曲があります。西洋音楽を受容するのに追われて日本では心から感じ入ることのできる曲はできなかったのかなぁ、といつも思っていました。そのように感じ入れる曲というのはシンプルで華美でないもの。それでいてしっかりとした実のあるもの。特にその国々の古事に由来するものと触れているとなお良いという特色があります。
昔話や神話を子供のような心で感じ入り作曲するには今の日本人はちょっと賢くなり過ぎているのかもしれません。それだと今の時代にそんな曲が生まれるのは無理。かと言ってそれにふさわしい曲は残っていないのだなぁ、といつも残念に思っていました。そんな時たまたま耳にして大喜びしたのがこの「海道東征」です。
独唱と合唱を伴って演奏されるこの曲は1940年に“皇紀2600年”を祝して作曲されたもの。日本神話でカムヤマトイハレヒコが高千穂から船に乗って東へと向かう場面を題材としています。旅に向け晴れ晴れと希望に満ちたその場面を北原白秋が作詞し、「海ゆかば」の作曲者である信時潔が音楽を付けるという贅沢極まりない作品です。作曲された背景とその時期、題材となっているものがものだけに戦後は完全に無視されてきた曲です。しかし !! 純粋に音楽として絶賛する他ないと言ってよい名曲中の名曲です。
何よりもひとつひとつの言葉、歌詞の響きの美しさ。そしてその語感のイメージをより一層豊かにしてくれる過度にならないシンプルな音楽。何よりも日本語の語感の生かし方のツボを心得ているといったらよいのでしょうか。戦後になると失われていった元々の日本人が持っていた親密さ、真摯さ、謙虚さ。遠く江戸時代、それ以前にまで届くようなまなざし。その中で作曲者が頭低くして素直に浮かんできたものをそのまま書き記したような、音楽となっています。信時潔が書いた曲ではなく、“日本人”という大きな人格が信時潔の手を借りて書き記したといっても良いでしょうか。
私はこの曲を聴くたびにありがたいことだなぁと感謝します。変に新しいことばかりにとらわれることなく自らの等身大の姿をそのまま受け入れ、背伸びせずに表現ができていた時代。その素朴であった頃の日本でこれだけの名曲が残されていたことに心から感謝する気持ちが沸いてきます。純粋に音楽として素晴らしい曲です。日本語の語感の美しさ。自信を持って一聴をお勧めします。
3. 芥川也寸志 : 赤穂浪士のテーマ
アンコールで演奏された曲。赤穂浪士が静々と雪の中を歩いていくときに使われていたあの音楽です。緊張を高めるパシンッと鞭の音が印象的です。
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