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| ギャビー・パヒヌイ・ハワイアン・バンド Vol.1 |
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ギャビー・パイヌイ (歌, 12弦ギターetc) ライ・クーダー (マンドリン, ティプレ) etc |
| ( Panini : PCD1007 ) |
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| ギャビー・パヒヌイ・ハワイアン・バンド Vol.2 |
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ギャビー・パイヌイ (歌, スラックキー・ギターetc) ライ・クーダー (マンドリン, ギター) etc |
| ( Panini : PCD1008 ) |
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ハワイアンで絶対に欠かせない音楽家のひとりがこのギャビー・パヒヌイ。温かく包容力ある歌声、繊細で優しい叙情性と艶っぽさが彼の特徴だと言えるでしょう。そのギャビーの代表作として名高いのがここに紹介する2枚。
ギャビーが世界的に知られるようになったきっかけとなったこのアルバム。ギャビーの音楽にすっかり惚れ込んだライ・クーダーが、自らハワイに足を運び録音したものです。そのとき録音された一部が、先に「ギャビー・パヒヌイ・ハワイアン・バンド Vol.1(1975)」として世界発売され、大成功を収めます。続いて、ギャビーがハリウッドのスタジオに出向き3曲追加録音して発売されたのが「ギャビー・パヒヌイ・ハワイアン・バンド Vol.2(1977)」。このアルバム製作の仕上げのためハリウッドのスタジオを訪れたとき、ギャビーの目には涙が浮かんでいたそうです。それだけに自分自身とっても会心の演奏だったのでしょう。
ハワイのトラディショナル・ソングと共に演奏されているのは、1900年代前半以前の曲ばかり。ライ・クーダーなどのアメリカのミュージシャンが入ってはいるもののそのミュージシャン達がギャビーの音楽を盛り立てる形で入っているだけに、トラディショナルでありながら良い意味で新鮮な部分も加味されたものとなっています。
もともと、ハワイアンは聞くことはなかったのですが、知り合いに進められて聴いたギャビーをきっかけに色々と聞くようになりました。しかし、やはりギャビーに始まりギャビーに終わるということなのかなという気もします。海に囲まれた島々。ギャビーの音楽からおおらかな響きと潮風を感じて見てはいかがでしょうか。
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| レイ・カーネ (歌, スラックキー・ギター) |
| ( BMG : BVCW-21002 ) |
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ギャビーの音楽は艶やかな華があります。対して、レイ・カーネの音楽は、実に渋い……。声も渋いことこの上ありません。しかし、聴き続けているうちに内側からジワジワと篤実な演奏から組めども尽きない味わいがにじみ出てきます。
1925年生まれで現在も最年長のスラッキー・ギター奏者としてステージに上がることがあるそうです。日本の誇るスラッキー・ギター奏者の山内雄喜氏の師匠にあたる人物としても知られています。その山内氏の逸話では、あまり練習をする人ではないとのこと。そこで山内氏がなぜ師匠が言いようもなく味わいのある音を奏でることができるのかどうか尋ねたところ、「私の体にはハワイの風が吹いているからじゃよ」と答えたそうです(^_^)
もちろん若いころはたくさん練習をしての謙遜の言葉だと思いますが、地味溢れるその音楽を聞いていると、その言葉は事実なんだろうなぁと納得すること間違いなしです。本当に、潮の香りのする風が流れ、静かに潮騒が耳に聞こえてくるようです。まさに、しっかりと地に足がついた、いぶし銀の魅力。奥さんのエローディア・カーネさんも最後の曲で素晴らしい歌声を披露して花を添えています。
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| イズラエル・カマカヴィウォオレ |
| ( Big Boy : BBCD5901 ) |
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肥満ゆえに38歳にして逝去したイズラエル・カマカヴィウォオレ。その体に似合わない甘く優しく愛らしい歌声で、ハワイアンの最高の演奏家として尊敬を集めています。その死を悼んでの葬儀は州を上げて行われ、二万人もの弔問が訪れたといわれています。彼のアルバムとして歴代最高のセールスとなったのがこちらのタイトル。
彼の声は、本当にピュアで愛らしいとしか言いようが無いもの。聞いていると、体の芯から優しい気持ちになってきます。彼が生前、残した演奏どれも素晴らしいのですが、このタイトルでの一番のポイントは、14曲目の『Somewhere Over The Rainbow/What A Wonderful World』。映画「ジョーブラックをよろしく」にも使われた事でも知られていますが、何も言葉が出ません。ただ聞いていただまだけで、その素晴らしさが分かります。
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| Magic Islands: Rediscovering the Best of Hui Ohana |
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| フイ・オハナ |
| ( Tropical Music : SPCD9072 ) |
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フイ・オハナは、双児の兄弟のレッドワード・カアパナとネッドワード・カアパナ、そして彼らの従兄弟であるデニス・パヴァオの三人によるグループ。ハワイアンミュージックのルネッサンスの旗手として1972年にデビュー。トラディショナルなハワイアンを若者が演奏することで一躍注目を浴び、今でも大きな影響を与えていると言われています。
このタイトルは、そのフイ・オハナが一番脂の乗り切っていた70年代後半に残したアルバムからのベスト盤。高く美しい青空を思わせる美しいファルセット、その三人の歌声が見事に調和したハーモニー。その美しさについつい聞き惚れてします。若々しい感性でトラディショナルを洗い直した清々しさが、何よりも魅力的です。もっともスタンダードで、良質なハワイアンとしてお勧めできます。
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| ケアリィ・レイシェル |
| ( Punahele Productions : 11229 ) |
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アルバムは、潮騒の音に続いて、穏やかで深い声のケアリイによる語りと祖母の家系を讃えるチャントで始まります。タイトル名の意味は「マイレ(祖母の名)の薫りよ永遠に」といった意味でアルバム発売の2年前に亡くなった祖母に捧げられています。ケアリイにとって祖母はハワイの文化・伝統に目を開いていく上で精神的な支えともなっていた人物。それだけに、このアルバムにはその感謝の思いが全編詰まっています。
コンテンポラリーとトラディショナルとカバー曲が入り交じり、どれも素晴らしいのですが、中でも聞き物は、夏川りみの「涙そうそう」にインスパイアされて作った『Ka Nohna Pili Kai』。聞きなれたあのメロディーが切なく美しいハワイアンになっています。それ以外の曲も愛情溢れる演奏。ジンワリと涙腺に来ます (^^)
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| Ruben Gonzalez / Chanchullo |
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| Ruben Gonzalez ( Piano ) , etc |
| ( NONESUCH : WPCR-19043 ) |
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1999年の夏のことです。CDショップで何か面白いものはないかと物色していたところ、試聴機に一枚のアルバムのジャケットが載っていました。私は、いつも「音楽は顔に出る」と思っているのですがそのジャケットには思わず引き込まれていきました。それが、その半年後、大ヒットすることになる映画≪ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ≫のイブライム・フェレールのソロ・アルバムでした。
映画が上映されるまでことあるごとに人に勧めてきたのですが、実際の映画上演で強い印象を残したのが“おひょいさん”みたいなピアニストのルベーン・ゴンザレスでした。普段はヨタヨタと歩くおじいさんであるのにもかかわらず、ひとたび鍵盤を前にすると力強く、集中力ある演奏を繰り広げます。その音楽はまさに“粋”としか言いようのものです。
キューバ音楽史上3本の指に入るといわれるピアニストだということを知ったのは後のことでしたが、昨年末惜しまれつつお亡くなりになりました。ここで紹介するのは80歳を超えた2000年に発売されたアルバムです。ライ・クーダーが≪ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ≫のプロジェクトを始める前には既に引退し、自宅にはピアノもなくなっていたとのことですが、そんなことは微塵も感じさせない演奏を繰り広げています。ライ・クーダーは、ルベーン・ゴンザレスを「これまでに出会った最高のソロ・ピアニスト」とまで賞賛していますが、実に納得できる言葉です。
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| Arsenio Rodriguez ( Vocal & Tres ) |
| ( ソニーミュージックエンタテインメント : MHCP-798 ) |
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1911年生まれのアルセニオ・ロドリゲス。盲目の彼は、1950年くらいまではキューバを中心に活動。その後は目の治療のためもあってニューヨークで活動することになりますが、キューバ音楽の礎、サルサの礎を築いた巨人として大きな尊敬を受けている演奏家です。彼の音楽の特徴は、何よりも黒人音楽の色合いが濃いこと。彼の祖父は、西アフリカのコンゴから連れられてきた黒人奴隷であったため、色濃くその血が流れていたということなのでしょう。
このアルバムのタイトルは、コンゴの言葉で「ごちゃ混ぜ」という意味。そのタイトルから分かるように、彼のアルバムの中でも特に、アフリカの色合いが濃い作品で彼の代表作と言われているものです。腰の強いリズム感と溢れ出るエネルギー。キューバ音楽のルーツを知る上で聞き逃せない一枚です。
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| Buena Vista Social Club Presents |
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イブライム・フェレール ( Vocal ) ライ・クーダー ( Guitar ) etc |
| ( Nonesuch : WPCR-19013 ) |
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その慧眼から、世界中の隠れた名音楽家をプロデュースすることで知られるライ・クーダー。彼の業績は、多大なものですが、その最高峰と言えるのが≪ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ≫です。≪ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ≫に出演した音楽をフィーチャーした映画は世界中で大ヒット。中でも、メイン・ヴォーカルとして活躍したイブライム・フェレールは、一躍注目を浴びました。それを受けて製作されたのがこちらのタイトル。
1927年に生まれたフェレールは、1950-60年代にそれなりの活躍をしたものの、それ以降はなかず飛ばずで、1990年代には半ば引退のような状況になっていました。そこに現れたのがライ・クーダー。キューバ音楽の底流に流れている美しくも強い音楽を愛するライ・クーダーは、ほとんど引退しつつあった往年の名音楽家を招集し、≪ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ≫をプロジェクトしました。中でも「黄金の声」と称されるフェレールは、その中心人物の1人となり、70代にして世界を飛び回るキューバ音楽のトップスターとなったのです。
1997年の≪ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ≫の発表から、8年。2005年8月にフェレールは、ハバナで逝去しました。
彼の伸びやかなバネを持ちながらメロウな歌声はキューバ音楽の中でも屈指のものです。年を取って無駄な力が抜け、より一層美しく響くようになった歌声が、記録として残り、世界中で愛されるようになったこと。長らく表舞台に立つことのなかったフェレールにとって、晩年の輝きは、それまでの不遇を遥かに取り戻すものだったと言えるのかもしれません。
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