音・感・和 : 自然音再生の琥珀音響工芸舎
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琥珀音響工芸舎のおすすめソフト おすすめソフトを紹介するページです。皆さんに是非とも耳にしていただきたい音楽などを新旧取り揃えて紹介します。
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世界中のポピュラー音楽の中で心がゆっくりとほぐれて行くような音楽と、思わず元気が満ちてくるような音楽をご紹介します。
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ジョアン・ジルベルト : イン・トーキョー
Joao Gilberto ( Vocal & Guitar )
( ユニバーサル インターナショナル : UCCJ1005 )
非常に気難しいことでも知られているジョアン・ジルベルト。2003年の初来日は奇跡の来日と言われ、そのコンサートは近年稀に見る大成功となり、既に伝説と化しています。ジョアン・ジルベルトは、このコンサートについて「これこそ私が求めていた観客だ!」と心からの賛辞を日本の観客に示し、そのライブをCD化したのがこのタイトルです。

このアルバムは正直言って、一般的にリラックスして軽く聞き流すことのできるボサノヴァではありません。それよりも遥かに美しく結晶化された音のひと粒ひと粒と言ってよいかもしれません。何しろ、聞いているうちに聞こえてくるのは音楽ではなく、その音楽の背景にある静かな無音なのです。

聞けば聞くほど、部屋の空気が静まっていく。音楽が奏でられている間に音はなく、音楽が奏で終わっても音楽が静かに流れている……。

酒場で歌われるボサノヴァ。それが本来のボサノヴァであって、ここで聞くボサノヴァは、あまりにも結晶化されすぎた演奏なのかもしれません。しかし、聞き終えた後の充実感は将に最高のボサノヴァを聞いた喜びに満たされること間違いないと言ってよいです。最高です !!
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Getz/Gilberto : Stan Getz / Joao Gilberto
スタン・ゲッツ ( Tenor Sax )
ジョアン・ジルベルト ( Guitar, Vocal )
アントニオ・カルロス・ジョビン ( Piano )
アストラッド・ジルベルト ( Vocal )
( ユニバーサル インターナショナル : UCCU9502 )
スタン・ゲッツとジョアン・ジルベルト、そしてアントニオ・カルロス・ジョビンにアストラッド・ジルベルトまで揃い踏み。ボッサ・ノヴァを代表する一枚として様々な意味で有名すぎる作品。

全員があまりにも癖の強い演奏家であり、今にして聴いてみるとスタン・ゲッツのサックスがボッサ・ノヴァの微妙な肌触りを感じつつ演奏しているとは。。。(^^;) 全員が力を合わせて録音したというより、スタン・ゲッツが「このアルバムは俺のアルバムだ!」と強く主張し、ボッサ・ノヴァ陣営を利用しているように聞こえてしまいます。ボッサ・ノヴァ陣営が全面的にまとまっているかというとそうではなく、互いに個性を発揮している。その“混ざらなさ具合”が何とも癖になってしまう不思議な一枚です。

中でも軽く、それでいてどこかアンニュイな雰囲気を漂わせている名曲「イパネマの娘」はやはり絶品。それぞれの演奏家の癖の強さが所々で頭をもたげますが、それが粋なアクセントになっています。ボッサ・ノヴァというよりも品の良いジャズを聞いている感じです。良くも悪くも裏話も多い作品ですが名盤です。
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Wave : Antonio Carlos Jobim
アントニオ・カルロス・ジョビン ( Piano etc )
クラウス・オガーマン ( Arrangement ) etc
( ユニバーサル インターナショナル : UCCU5007 )
数多くのボッサ・ノヴァの名曲を生み出し、その礎を築いたカルロス・ジョビンの代表作がこのタイトルです。アルバムタイトルの“波”の音のように心地よい響き。一見、ありふれたBGMのように聞き流してしまいそうな音楽ですが、実は洗練された完成度を持っています。

ずっとエンドレスでかけっぱなしにしても、ほとんど気にせずにいることが出来る。それは一歩間違えば凡庸と紙一重。波音のようにさりげないその音楽が何度聞いても飽きないのはカルロス・ジョビンによる原曲の素晴らしさと共にクラウス・オガーマンのアレンジの素晴らしさが自然の音、波の音と近しいまでの完成度を持っているから。大都会出身者が多いボッサ・ノヴァの音楽家の中では珍しく、自然豊かな環境で育ってきたカルロス・ジョビン。自然の織り成す響きに耳を傾けていたからこそ生まれた名盤だと言ってよいでしょう。
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カルトーラ : 愛するマンゲイラ
Cartola
( BMGジャパン : BVCM37260 )
1908年生まれのカルトーラ。1920年代からサンバのチームの名門中の名門『マンゲイラ』の創設に関わり、カーニバルのための音楽を書くライターとして活躍していました。しかしながら、その音楽があまりにも独特で時代を先駆けたものであったため、通のみが知る存在だったようです。しかし1950年代に映画『黒いオルフェ』に出演したことから、徐々に表舞台に出ることになり、とうとう1970代に歌手としてデビュー。数多くのヒット作を生み出し、ブラジル・ポピュラー・ミュージックの人間国宝として誰もが知る存在として尊敬を集めました。

彼の音楽は、60代とは思えない声のハリ。それでありながら歌声自体は、実に渋い声です。その渋い歌声に、ほんの少し苦味の入った歌いまわし。そして心に染みるメロディーライン。底光りするブラジル音楽の魅力をここに聞くことができます。
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Meu Tempo E Hoje : Paulinho Da Viola
パウリーニョ・ダ・ヴィオラ ( Vocal, Guitar etc )
( オーマガトキ : OMCX1115 )
優雅で気品のある歌声。美しいハーモニーに軽く絡むメロディ。パウリーニョ・ダ・ヴィオラは、サンバ界の巨匠カルトーラ自身から後継者としてサンバ界を託され、ブラジルで最も愛されているミュージシャンと言ってよいでしょう。

このタイトルは、2003年に彼の音楽と共に、その人生と人となりを綴ったドキュメンタリー映画≪Meu Tempo e Hoje≫のサウンドトラックで、彼のヒット作を新しく録音したもの。映画は、私生活と演奏風景を織り交ぜたもので輸入でDVDも発売されています。この録音は映画のためのサウンドトラックとは言っても、簡単に仕上げたものではなく、将にパウリーニョ・ダ・ヴィオラの代表作を全て詰め込んだ最高の逸品に仕上がっています。

彼の魅力は、何よりも軽やかな瑞々しさと高雅さです。カラッと晴れた空の下、心地良くそよいでくる浜風。その中で潮騒を聞きながら散策したり、日影に入ったり。まるでそんな風景を髣髴とさせてくれます。何しろ粋です!
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AGUSTIN PEREYRA LUCENA
Agustin Pereyra Lucena ( Guitar )
Elena Uriburu (Vocal)
( Celeste : CMYK-6196 )
ボサノヴァは「アントニオ・カルロス・ジョビン(作曲)・ヴィニシウス・ヂ・モライス(作詞)・ジョアン・ジルベルト(演奏)」、この三人によって牽引され広まった音楽です。そのボサノヴァ三重鎮の中で、ヴィニシウス・ヂ・モライスがアルゼンチンに滞在していたときに見出し、デビュー前から絶賛していたのが、アグスティン・ペレイラ・ルセーナ。70年発表の記念すべきデビュー作にして彼の代表作とも称されているのが、今回紹介するタイトルです。

“私のルーツはアルゼンチンにあって、憧れはブラジルにある・・・”と語るアグスティン・ペレイラ・ルセーナ。ボサノヴァ・ギターの代表的な存在であるバーデン・パウエルから影響を受け、アルゼンチンにボサノヴァを広めたことで知られてもいますが、ヨーロッパに渡ってからの活躍でも知られています。彼の音楽は、ヨーロッパでの活躍を予感させるようにデビュー当時から、どことなくもの悲しくも優雅な雰囲気がヨーロッパの雰囲気が漂っています。

曲はヴィニシウスとバーデン・パウエルの曲が大半を占めます。ギター+ドラムの最小限の編成に、エレーナ・ウリブルの囁くようにアンニュイでありながら初々しいスキャット・ヴォーカルの編成。ボーデン・パウエルの作品も素晴らしいのですが、エレーナ・ウリブルの参加する彼のオリジナルの4曲は、それ以降の彼の活躍を確信させるほど洗練され美しく繊細なもの。夏風のような澄み切った清涼感を感じさせる名盤です。
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Fascinio : Gladston Galliza
グラストン・ガリッツァ ( Vocal )
( VERITA NOTE : VQCD10001 )
奏でられる音楽の音と音との間から滲み出てくるもの。それは、溢れんばかりの愛情。グラストン・ガリッツァの歌声に耳を傾けていると、彼の音楽は『愛』で言い尽くせるような気がしてきます。

アコースティックだけの編成を背景に、メロディアスかつ疾走感あるオリジナル・ナンバー。穏やかな心から、優しく軽快に過ぎ去っていく音楽。盲目のグラストン・ガリッツァは、現在、故郷のブラジルを離れ、スペインで活動していますが、そのルーツはボサノヴァ、サンバや故郷のミナス地方のフォルクローレ(民俗音楽)にあるそうです。

彼の音楽から滲み出てくる『愛』。それは遠い憧れにも似た美しい「郷愁」がどこかにあるからなのかもしれません。目が見えないからこそ、美しいものに対しての憧れ。離れているからこそ、美しい故郷の思い出。それが、彼の音楽から滲み出てくる源なのかもしれません。
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Mar E Luz : Mario Lucio
マリオ・ルシオ ( ヴォーカル、ギター ) 他
( Rob Digital : RD079 )
西アフリカのそのまた西に位置する島国“カーボ・ベルデ”出身のマリオ・ルシオ。世界的に知られている女性歌手のセザリア・エヴォラに曲を提供してきていたシンガー・ソングライターです。その彼が自らの作品を歌ったソロ・アルバムです。ポルトガル語圏の彼がブラジルに渡って録音しただけあって、ブラジルの音楽と近しい音楽になっています。

何よりも魅力を放っているのが彼のどこまでも青く澄み切った青空のような歌声。ひとつひとつの曲がキラキラと光る雫のように、繊細でありながらバネを持って輝いています。シンプルなアコースティックの響きが実に耳に優しく漣のように音楽が広がっていきます。ほとんど知られていない彼の演奏ですが、ニコニコとした素朴な人懐っこさが滲み出てくる特押しの一枚です。
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Casa : MORELENBAUM2 / SAKAMOTO
パウラ・モレレンバウン ( Vocal )
ジャキス・モレレンバウン ( Cello )
坂本龍一 ( Piano )
( ワーナーミュージックジャパン : WPC610145 )
アントニオ・カルロス・ジョビンを敬愛する坂本龍一がジョビンのバックで活躍していたモレレンバウム夫妻と共に録音したアルバム。アントニオ・カルロス・ジョビンの住んでいた自宅で彼の愛用したピアノを使って演奏された特別な録音です。

パウラの瑞々しく潤いに満ちたヴォーカル。ピアノの粒立ち豊かでクリスタルな響き。そこに横空間に広がるジャケスのチェロの音が見事に絡み合い、涼しくも見通しの良い音空間を作っています。これだけ繊細で美しく結晶した音楽はなかなか聞くことができません。透明な微風のように、どこまでも緩やかにリラックスした音楽はボッサ・ノヴァに限らずもっともっと多くの人に薦められる名演です。
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ポエマ・オン・ギター : バーデン・パウエル
Baden Powell ( Guitar ) etc
( ユニヴァーサル : UCCU-9220 )
ブラジル屈指のギタリスト、バーデン・パウエル。1960年代から活躍していた彼は60年代後半からその拠点をヨーロッパに移します。拠点を移すきっかけになったのが1967年のベルリンでのライブ。そのライブの後に録音されたのがこの作品です。バ-デン・パウエルというと迫力ある超絶テクニックと共に繊細な音楽作りが特徴です。その繊細さはヨーロッパに行くことでより磨かれていきますが、拠点を移してから体調を崩しがちであったため1970年前後が一番彼の良い時期と言う人も多いようです。

60年代のテンションの高い演奏を繰り広げていたバーデン・パウエルにしてはかなりライトな演奏にはなっていますが、それが非常に良い方向に出ています。若さと夢溢れていたバーデン・パウエルのリラックスしながらも洗練された疾走感。聴いていて軽やかな音の連なりがとても心地良いです。多作の彼のアルバムの中ではやや陰に隠れがちですが彼の代表作のひとつと言ってよいでしょう。
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ヴァガメンチ : ワンダ・サー
Wanda Sa ( Vocal ) etc
( Bomba : BOM826 )
いまでは大御所となって活躍しているヴァンダ・サーの1964年のファースト・アルバム。ほんの少しかすれた繊細でちょっと幼い歌いまわし。それが不思議な魅力を持った名盤としての誉めれ高いものです。ちょっと不安定になりそうで崩れない儚さ。アンニュイでありながら若さゆえの率直な輝き。ヴァンダ・サーはこの後、ボッサ・ノヴァを代表する歌い手として活躍していますが、時分の花とでも言える素晴らしいアルバムになっています。

タイトルの“Vagamente”というのは「ぼんやりと」という意味なのだそうです。そうそう。それは20歳ぐらいのころ暇をもてあましてボンヤリとしていたときの感覚。あのときの何とも懐かしくもかけがえのないゆっくりとした時間を音楽が思い起こさせてくれること間違いないでしょう。
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Cantos De Agua Dulce / Marta Gomez
マルタ・ゴメス ( Vocal ) etc
( CHESKY : JD281 )
コロンビア出身のシンガー、マルタ・ゴメス。アメリカのバークリー音楽院で学んだ後、ボストンを中心に活動し注目を集めている歌い手です。その彼女のセカンド・アルバムがこちら。

彼女の音楽の素晴らしいのは、ふわっと何かに包まれているかのように感じる暖かさです。聞いているうちに段々とこちらが優しい気持ちになってきているのに気がつきます。ジャケットの中に写っているメンバー達の写真からも、みんなが彼女と共に優しく楽しい気持ちで音楽を楽しいでいるのがわかります。その気持ちがいつの間にか聞き手にも伝わってくるのでしょう。

曲調はラテン・ジャズにフォルクローレの味付けが加わったものといってよいかもしれません。清々しく爽やかなアコースティックが実に耳に心地よいです。
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ブラジル・プレシーザ・バランサール : ロザリア・デ・ソーザ
rosalia de souza ( Vocal ) etc
( コロムビア : COCB53471 )
ロザリア・デ・ソーザはブラジルのリオ出身ですが音楽活動を始めたのはイタリア。現在の活動の中心はローマになっています。彼女の音楽はボッサ・ノヴァと言ってもクラブ・ジャズ的要素も混じって、新鮮な響きを出しています。新たな潮流としてのヨーロピアン・ニュー・ジャズの代表的な音楽家として注目を集めています。

素朴というよりも洗練された品の良さが実に素晴らしいです。キラキラとした透明感で音楽がのびのびと羽を広げている感じです。癖がないだけにちょっと聞き流してしまいがちかもしれませんが、音楽のつくりが実に丁寧で木目細やか。なかなかのお勧めです。
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