音・感・和 : 自然音再生の琥珀音響工芸舎
琥珀音響工芸舎のおすすめソフト おすすめソフトを紹介するページです。皆さんに是非とも耳にしていただきたい音楽などを新旧取り揃えて紹介します。
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世界各国の古典音楽には、ポピュラー音楽からは感じ取ることのできない格調の高さと、優雅な音楽が数多くあります。中でも思わず心を落ちつけて聞き入ってしまう音楽をご紹介します。
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唐詩三百首
※唐代の漢詩から選択された「唐詩三百首」の朗詠。
( HUGO : LT 4009-2 )
言葉による音楽である「詩」。その精練を極めたものが漢詩です。日本にも古来から影響を与えてきた漢詩ですが、何よりもその言語で詠じられたものを聞くことがその魅力を最大限の形で堪能できることは言うまでもありません。

ここで紹介するソフトは、峻厳とした美学に貫かれた「唐詩選」ではなく、人気の高い詩を選んだ「唐詩三百首」を詠じたものです。背景にうっすらと流れる古琴の響きに乗せて美しく気高い詩人の心が伝わってきます。

言葉がわからなくても、何ともいえない香しい高貴さが伝わってくるものですので機会がありましたら耳にしていただきたいもののひとつです。個人的には、五言詩を寝るときにかけっぱなしています。



呉門琴韻
呉兆基 (古琴)
(HUGO : HRP 712-2)
中国の文人の音楽、文人の楽器として知られている古琴は、中国の音楽の中でももっとも内省的な響きを奏でます。「一音成仏」という言葉がありますが、ひとつひとつの音が弾じられ糸を引いて消えていくその姿。ふと生まれた音が遠い向こうに過ぎ去っていく。緩やかで最小限の線描が白い余白をより一層遠く、奥行き豊かな世界を感じさせる最高の水墨画のようです。

日本でも明治時代になるまで古琴はお寺で頻繁に弾じられていたそうです。明治時代にその伝統が急になくなってしまった理由と背景は定かではありませんが、その伝統が今にも残っていたとしたなら、もっとゆっくりと日々のこころを豊かに迎える暮らしができるようになっていたのかなと思うことがあります。

1908年湖南省生の生まれの呉兆基による古琴演奏は、将にそのような水墨画の世界、漢詩の世界を髣髴とさせる演奏をしています。ひとつひとつの音が実に端整で、聞けば聞くほど静かな世界へと誘われていきます。ひとり静かに月を見て、酒を酌む。その様子が思わず浮かんでくるような音楽です。

目線を遠くに見やり、こころ静かにさせてくれる音楽。その最高の演奏のひとつとして手にとってもらいたいものです。
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Yangguan San Die : Parting at Yangguan
梁銘越 (古琴)
(WERGO : SM 1706 2)
1977年に発売されたこちらのタイトルで演奏しているのは、1941年北京の生まれの梁銘越。「酒狂」「仙人吐酒聲」「陽関三畳」等の古典の名曲が収められています。

録音当時、30代半ばだとは思えないほどしっとりとした演奏を聞かせてくれていますが、何よりもこのタイトルで素晴らしいのは、ブックレットの充実ぶり。ドイツのWergo社がベルリン民族資料館と共同で製作しただけあって、学術的にも非常に素晴らしいブックレットとなっています。76ページにも及ぶブックレットはドイツ語と英語で書かれていますが、写真や楽譜なども掲載され読み応え十分です。

案外入手しやすいタイトルだけに、初めて手にとる一枚としてお勧めのものです。
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中部ジャワのガムラン 〜青銅の輝く雨
ソロ・マンクヌガラン家のガムラン
( KING RECORD : KICW-1075 )
雨がシトシトと降るこの季節。手に取ることが多いのが、このCDです。

農村でのお祭りの要素が強く、華やかに煌めく響きがバリ島のガムラン音楽だとすると、ジャワ島のガムランは宮廷を中心に発展してきただけに、優雅でゆったりとした響きに空間が満たされていくのが特徴です。

そのジャワ島のガムラン。ここでは、名家として知られるソロ・マンクヌガラン家の保持するガムランがこのCDでは録音されています。ガムランは、数多くの楽器を集めたものですから、ひとつのセットとして楽器となっています。時代を経ることで、独自の音色の魅力を増し続け、その個性ある響きからガムランのセット自体で“銘”を持つものが多いそうです。

このCDで演奏されているのガムランは、“香る雨”・“愛の雨”という銘を持つ対のガムランです。特に重要なときにしか演奏されないガムランとされていますが、雨を呼ぶ力を持つガムランであるとされています。

豊穣と繊細さを兼ね備えたその響きは、雅びの一言です。その香り立つ音の響きに、雨だれと自分との意識の垣根が消えていくかのように感じます。

輝かしく降り注ぐ、金色の雨しずく……。雨の空気も、しっとりとした美しさを持ったひとつの季節であることを気づかしてくれるこのCDを、窓を開けて雨音と一緒に聞いてみてはいかがでしょうか。
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バリ・ガムランの精華 〜スカワティのグンデル・ワヤン〜
バリ・スカワティ村
( KING : KICW1069 )
バリ島を旅行したとき、一番深く印象に残っているのが影絵芝居のワヤン・クリット。バリ島のガムランは、基本的に村単位でのお祭りでのお囃子の寄り合い。村の人たちの親睦と融和のためのひとつの手段で、言ってみればアマチュアの延長線上にあるもの。しかし、このワヤン・クリットは、バリの人たちの人生の節目節目で儀式として行われるとても大切なものです。

深い音楽的知識を要し、もっとも高度な技術と音楽性を求められる影絵芝居のワヤン・クリット。その音楽はたった四人のシンプルな編成だけに、澄み切った音楽が奏でられ、帳に写される影絵を見ながらの音楽は、どこか懐かしく、いつのまにか心やすらぎ、童心へと戻ってしまいます。これこそガムラン音楽の粋を極めたものと言って良いでしょう。
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ガムラン・ドゥグン〜ブラン・ダゴアン
GENTRA PASUNDAN / グントラ・パスンダン
( ライスレコード : GNR-909 )
ジャワ島西部のスンダ地方で発達してきたガムラン・ドゥグン。小編成でゆっくりとした音楽です。バリ島のガムランとは異なり、実に控えめで慎ましやかな音楽です。琴のような弦楽器カチャピと竹笛のスリン、そししガムランだけの小さな編成です。

十分に音楽的にも面白いものではありますが、それ以上にな〜んにも考えず、ボーッとかけっぱなしにピッタリ。音の全くない状態よりも、うっすらとこの音楽をかけているだけで、もっとあたりが静かになる感じがします。ちょっと蒸し暑いなと感じる日でも、ゆるゆるの気持ちになって、そんな蒸し暑さもなんだか楽しめるようになるお勧めの一枚です。
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カチャピ・ルバブの世界
ウロ・アブドゥラ ( ルバブ )
ルックルック・ルックマナ, アデ・スアンディ ( カチャピ )
( Bulan Records : BULAN-1001 )
ジャワ島西部スンダ地方の典雅な古典器楽。二弦の弦楽器のルバブとスンダ地方の琴のカチャピによる演奏です。「天から舞い降りてきた音のようだ」と賞賛されるルバブ奏者のウロ・アブドゥラ。当代一のカチャピ演奏家として知られるルックルック・ルックマナなどによる組み合わせは現在最高のメンバー。それだけに、ルバーブのシンプルな節回しと繊細な音色。そのルバーブを引き立てるように、実に控えめに響くカチャピが絶妙です。派手な部分がないので、そのまま素通りしてしまいそうですが、何度か味わっていくうちにジワジワと味わいが深くなっていきます。
⇒ソフト情報・購入先(Zeami)
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