音・感・和 : 自然音再生の琥珀音響工芸舎
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琥珀音響工芸舎のおすすめソフト おすすめソフトを紹介するページです。皆さんに是非とも耳にしていただきたい音楽などを新旧取り揃えて紹介します。
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世界各国の古典音楽には、ポピュラー音楽からは感じ取ることのできない格調の高さと、優雅な音楽が数多くあります。中でも思わず心を落ちつけて聞き入ってしまう音楽をご紹介します。
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東地中海のスペイン系ユダヤ人の歌
Bienvenida 《 Berta 》 Aguado &
Loretta 《 Dora 》 Gerassi ( Vocal )
( INEDIT : AD090 )
ユダヤといっても様々な系譜があるので何を持ってユダヤ人とするのかというのは非常に難しい問題ですが、スペイン系のユダヤ人であるセファルディーは旧約聖書のユダヤ人まできちんと系譜を遡ることができる人たちです。言うなれば古式ゆかしいユダヤ人。もちろん今ではどこまでがオリジナルなのか見出すのは難しいのでしょうが、最も正統派と言って良いでしょう。

その民謡をイスラエル在住のセファルディーの女性二人が無伴奏で歌っているのがこのタイトル。それぞれの出身地であるトルコとブルガリアで伝承された民謡を歌っています。シンプルに無伴奏の音楽だけに細かな歌い回しが聞き所。素朴で透明な歌声のアグゥアドの歌声とふっくらと包み込むようなゲラッスィの歌声。共に穏やかで暖かな歌声が心地良いです。
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スペイン系ユダヤ人の歌 : ホアキン・ディアス
Joaquin Diaz ( Vocal & Guitar )
( Tecnosaga : KPD-10.928 )
1492年にスペインでレコンキスタが完了したとき、スペインから追放されたのはイスラーム教徒だけでなく、ユダヤ教徒もまたキリスト教改宗者(コンベルソ)になるか追放されるのかの二者択一を迫られました。その結果、多くがスペインを離れることとなりました。しかし元々、三つの宗教は平和に共存し互いに影響を与え合っていただけに、いまでもスペインにはセファルディー(スペイン系ユダヤ人)の音楽が伝承されているようです。

ここで演奏しているホアキン・ディアスは、著名なスペイン民謡歌手。実際に彼がセファルディーなのかはわかりませんが、純粋に音楽として素晴らしい演奏をしています。フラメンコやボレロの香りを感じさせる音楽から聞こえてくるのはまるで子守唄のよう。柔らかく繊細に、それでいて何かもの悲しげな音楽には何かホッとするものがあります。お勧めです。
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Maftirim 〜 トルコのユダヤ教徒の音楽
Judeo-Sufi Connection
( KALAN : CD234 )
ユダヤ王国が滅亡してからユダヤ民族は世界に散り散りに散っていくこととなりますが、見落としなのが中東、または中東以東に住むユダヤ人もいたということ。今ではミズラヒムと呼ばれています。トルコは白人系ユダヤ人であるアシュケナージが発生する以前からコミュニティーがあったとされているのでミズラヒムに分類できるのかもしれません。

このタイトルの音楽はトルコ音楽のスタイルで演奏、歌唱されるユダヤ教神秘主義詩。言葉の響きの違いからかコーランの朗誦を思わせるところもあったりして不思議な仕上がりになっています。中東に散っていったユダヤ民族の末裔の音楽として聞くことができるのかもしれませんが、正直なところ何を持ってユダヤとするのか一層わからなくなるタイトルでもあります。演奏としてはゆったりとした音楽の流れに、イスラームの神秘主義の音楽よりクリアーな空間を感じさせるのが興味深いです。音楽として非常に上質なものではありますが、世界に散り散りに散っていったユダヤ文化の多様性を見せるタイトルとなっていると言ってよいのかもしれません。
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Hazanout Chants Liturgiques Juifs
ユダヤ・コミュニティー:ウズベクのブハラ、モロッコ、エルサレムのスファラディー、サマリア人、アシュケナージ、イラク
( INEDIT : W 260005 )
世界中のユダヤ・コミュニティーのハザヌート(無伴奏の典礼歌)を集めたタイトル。ロシアやポーロランドに広がるアシュケナージ。スペインをはじめとする地中海沿岸に広がっているセファルディー。ペルシアをはじめ中東から東へと進んでいったミズラヒ。世界各国に散らばっていっただけにそれぞれの音楽の様相はかなり違います。

アシュケナージのハザヌートはロシア正教かと思える演奏ばかりなのですが、ここでは無伴奏なのが珍しく、案外抵抗感なく聴けます。しかし貴重ということではほとんど録音がないセファルディーのハザヌートやモロッコのハザヌート。やはりイスラーム音楽の影響が濃厚な地だけあって、そこはかとなくアラブ音楽の香りがしています。しかし何よりも聞きものなのが最も正統な姿を残しているとされるサマリア人のハザヌート。これはもう感涙もの。朗詠ものが好きな人には自信を持って薦められる素晴らしい演奏です。
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The Yemenite Jews : Anthology of Traditional Music
イエメンのユダヤ人コミュニティーの人々
( UNESCO : D8024 )
中東の中でも高原に位置しすごしやすい地域のイエメン。ユダヤ人は紀元前6世紀にイエメンにも移住していたとされています。そのコミュニティーは長らく他のコミュニティーとの交流をせずに孤立していたため、逆にオリジナルの古層を色濃く残しているとされています。

ここで演奏されているのは礼拝堂で歌われる祈祷歌。ユネスコの1977年の録音で、今風に言うと世界文化遺産といったところでしょうか。音楽としてはサンプルとして興味深いものとまでしか言いようがないものですが(^^;) 資料的には一級品のものです。恐らくは、このタイトルで聴く音楽が元となって世界中に散らばって様々な様相を見せるようになったのだと思うと興味深いです。
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Sweet Singer of Israel :Cantor Isaac Algazi
Cantor Isaac Algazi ( Cantor )
( Wergo : SM 1622 2 )
20世紀初頭のオスマン・トルコ帝国でセファルディー系カントール(ユダヤ教聖歌歌手)として右に出るものはいないとされた名歌手イサーク・アルガズィ・エフェンディのタイトルです。ユダヤ教聖歌を集めたものです。戦前の音源ですが聞く上では全く問題ありません。

トルコ音楽の影響が見えるのは当然ですが、そのトルコ音楽的なこぶし回しが何とも魅惑的です。しかし何よりも素晴らしいのがその甘く伸びやかな歌声。ある意味、戦前ヨーロッパのベルカント唱法と比することができるのかもしれません。ユダヤ音楽という枠組みではなく、「音楽」として絶品。一度でよいですから耳にしてもらいたい演奏です。素晴らしい!中東音楽の選りすぐりとして必聴のタイトルです。
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イスタンブール・コンサート
Munir Nurettin Selcuk ( Vocal )
( ライスレコード : TS-5072 )
1899年生まれでトルコ音楽の礎を築いたとされているミュニール・ヌーレッティン・セルチューク。1930年代からトルコ歌謡の第一人者として尊敬されていたセルチュークが、1964年にイスタンブールで行ったライブCDです。

民族小アンサンブルに女声小コーラスの編成。その楽団を自ら指揮しながら、語りも交え歌っています。将に円熟の境地とはこのことか!といった感じです。メロウで甘い歌声、繊細で心をくすぐる優雅な歌いまわし。全てが最上級の演奏です。そして何よりも音楽が美しいことこの上ありません。そして、途中で観客に語りかけるトルコ語の美しさと言ったら!

世界広しといってもこれだけ、ダンディな大人の魅力を感じさせる歌い手はなかなかいません。民族音楽ファンのみならず、是非とも一聴を薦めたいタイトルです。
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⇒別タイトル・試聴先(www.kalan.com)



トルコ歌謡の遺産 1955-63 Radio Recordings
Zeki Muren ( Vocal )
( ライスレコード : KLR-3401 )
1950年代からトルコ歌謡を代表する歌い手として人気の高かったゼキ・ミュレン。その彼の1955〜63年までのラジオ・レコーディングを集めた二枚組みCDです。

ジャケットからも感じられることですが、かなりスタイリッシュな歌い手。優男(やさおとこ)との言葉がピッタリで、女装などもして有名だった人。このタイトル。非常に凝ったCDの装丁で、彼の写真なども見ることができるのですが、雰囲気は王子様的なもの。そのため、日本で言うと及川光博ラインなのかも (^^;)

歌い手としての実力は、ピカイチで古典声楽とポピュラー音楽との橋渡しをした人物。映画にも出演し、数多くのヒットを飛ばした人物です。一般的には、ポピュラー音楽の側面に光が当たりがちのようですが、このCDでは古典歌謡の実力を存分に発揮していて聴き応えがあります。鮮やかなテクニックと軽く艶っぽい歌声にウットリとしてしまいますよ。
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