音・感・和 : 自然音再生の琥珀音響工芸舎
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琥珀音響工芸舎のおすすめソフト おすすめソフトを紹介するページです。皆さんに是非とも耳にしていただきたい音楽などを新旧取り揃えて紹介します。
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世界各国の古典音楽には、ポピュラー音楽からは感じ取ることのできない格調の高さと、優雅な音楽が数多くあります。中でも思わず心を落ちつけて聞き入ってしまう音楽をご紹介します。
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T.R.MAHALINGAM : L'integrale du concert de RENNES
T.R.マハリンガム ( Carnatic Flute ) etc
( STIL : 0112 SAN 78 )
南インド古典音楽(カルナーティック音楽)で、天才的なひらめきに満ちた演奏家として知られるT.R.マハリンガム。その笛の響きは、穏やかな風が吹く中で、まるで昼寝をしているかのような感覚へと誘います。

その演奏の自在さは、まるで鳥たちの囀りを思わせます。実際、知り合いなどは、毎年春先に窓を開けてマハリンガムの演奏をかけっぱなしにしていると、小鳥たちが不思議そうに集まってきて一緒に囀り始めるそうです。

彼の演奏はいくつか発売され、どれも素晴らしい演奏ですが、このソフトは、演奏会が丸ごと二枚組みのCDに納められ、録音も秀逸ですので代表作と言って良いでしょう。
⇒試聴先(Music India OnLine)



T.R.MAHALINGAM : L'integrale du concert de PARIS
T.R.マハリンガム ( Carnatic Flute ) etc
( STIL : 0212 SAN 78 )
この録音は、フランスのリヨンとパリで行われたライブ録音ですが、非常に優秀な録音でライナーノートの充実振りには目を見張るものがあります。しかしながら、このStilというメーカーはもともとクラシック音楽の古学と現代音楽を重点的に紹介していたところです。なぜ?このメーカーがカルナーティック音楽の録音をしたのか非常に不思議でした。

実は、現代音楽の中心となったひとりであるフランス人のメシアンは戦前からカルナーティック音楽をずっと研究し大きな影響を受けていました。実際、彼の主張したトータル・セリーは、カルナーティック音楽の影響が非常に濃厚です。その背景がどうやらこの録音にはあるようです。

メシアンが代表作『鳥たちのカタログ』で描こうとした最高の形が、このマハリンガムの演奏では融通無碍に実現されていると見ることもできるのかもしれません。
⇒試聴先(Music India OnLine)



Chembai Vaidyanathan Bhagavathar
Chembai Vaidyanathan Bhagavathar ( Vocal )
M.S.Gopalakrishnan ( Violin )
T.V.Gopalakrishnan ( Mridangam ) etc
( RPG : CDNF 147732 )
南インド古典音楽、カルナーティック音楽の横綱と言える大演奏家。パワフルで響き渡るヴォーカルでありながら、非常に緻密なテクニックと共にグイグイと引っ張る展開力が非常に素晴らしいです。天衣無縫。豪放磊落といった言葉がピッタリです。

ジャケットで見るとまるで大黒様のようで福々しいしい限り。一時期、全く声が出なくなり演奏活動が出来なくなった時期もありましたがアーユルヴェーダ治療を続け復帰。77歳で逝去するこまで精力的に音楽活動を続けました。。

何よりもその声のパワーは圧巻の一言です。衒いもなく轟き渡る声は、拡声器みたいだと称されることもあったそうです。赤ん坊が思いっきり泣いている声は、大人からすると絶対に真似の出来ない率直な声。大人の中の大人でありながらその丸裸の赤ん坊の泣き声のように率直で輝かしい声です。それとともに堅牢な構成感には聞いているうちに体の奥から元気が次から次へと湧き出てくること間違いありません。

カルナーティック音楽を聞く上で彼を抜いて語ることは出来ません。
⇒ソフト情報・購入先(世界の民族音楽の店 ZeAmi)
⇒試聴先(Music India OnLine)



Maharajapuram Vishwanatha Iyer
Maharajapuram Vishwanatha Iyer ( Vocal ) etc
( RPG : CDNF 147914 )
高い声域からカーン!と澄み切った声で演奏を始めるマハラジャプラム・ヴィシュワナータ・アイエール。実に穏やかで晴朗な歌い回しが素晴らしい演奏家です。チェンバイが東の横綱だとしたら、彼は西の横綱と言って良いでしょう。

最晩年は演奏会活動から引退して、もっとも尊敬する作曲家を祀るお寺で毎日毎日神様に対して歌を奉納していたという逸話からも、頭を低く感謝の念で溢れる歌声を想像していただけるのではないかと思います。特に十八番中の十八番とされていた“Mohana”と呼ばれる旋法を使った曲ではもう至高としか言いようがないものになっています。清々しく薫り立つ空気を胸一杯に吸い込み、穏やかなこころ。

1900年代前半に活躍した演奏家だけに音源はなかなかありませんが、聞いているこちらも感謝の気持ちが溢れてくるような演奏家です。
⇒ソフト情報・購入先(世界の民族音楽の店 ZeAmi)
⇒試聴先(Music India OnLine)



カッチェリ 〜 名匠クリシュナンの至芸 2
Ramnad Krishnan ( Vocal )
V.Thyagarajan ( Violin )
T.Ranganajan ( Mridangam ) etc
( ワーナーミュージック・ジャパン : WPCS-10722 )
往年のカルナーティック音楽の大演奏家達は、それぞれ独自の個性・魅力を放っています。その点、ラムナッド・クリシュナンの個性は非常に控えめです。ある意味ありきたりの演奏に聞こえてしまう側面もあります。しかし、聞けば聞くほど彼の演奏の素晴らしさがわかってきます。言うなれば正攻法の中の正攻法。中道を極めた最高のバランス感を持った演奏家と言って良いのかもしれません。

実際、その系譜を調べると彼の師はカルナーティック音楽の本流中の本流。その本流の音楽を変に個性で色を付けていくのではなく、じっくりと年を重ねることで熟成していった演奏家です。特にその演奏の中でも今回紹介したタイトルの2曲目の≪Aksayalingavibho≫は秀逸の一言。ヒタヒタと音楽的感興に満たされていきます。

カルナーティック音楽のソフトでよいのはなかなか手に入りにくいのですが、このタイトルは1970年代から手に入りやすかった物。スタンダード中のスタンダードがもっとも手に入りやすかったというのは非常にラッキーなことだったといまにしてみると思えます。
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K.V.Narayana Swamy's Thyagaraja Samarpanam
K.V.Narayana Swamy' ( Vocal )
R.K.Sreeramkumar ( Violin )
J.Vaidyanathan ( Mridangam ) etc
( AVM : CD-093 )
2001年1月1日。私は南インドのチェンナイでその日を迎えました。その日のカルナーティック音楽のコンサートはいまでもまざまざと覚えています。その日の演奏は、K.V.ナラヤーナスワミでした。実を言うとその日の演奏はそれほど期待していませんでした。CDやカセットで聞いていた若いころの演奏ではピンとこなかったからです。しかし、実際に聞いてみて本当に驚きました。この時代にこれほどまでの素晴らしい音楽を演奏する方がいたということに。

一言で言うと『滋味』。おじいちゃんが赤ん坊の孫を大事に大事に愛しい目であやしているかのような。その滋味が音楽から溢れてくるのです。会場はその滋味で満たされて「幸福感」そのものとなっていました。芸能の最高の境地は寿福長寿だと思っていますが、まさにその寿福長寿そのものが音楽として奏でられていました。

改めて音源をそろえてみたところ、どうやら1990年代ぐらいから大化けしていたようです。今回紹介した音源の≪Hechcharikafa Ra Ra≫は時間がまるで止まってしまったかのような幸福感。是非とも一度耳にしていただきたい演奏家です。
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Madurai Mani Iyer
Madurai Mani Iyer ( Vocal )
T.N.Krishnan ( Violin )
Vellore Ramabhadran ( Mridangam )
( RPG : CDNF 147894 )
水面すれすれを低空滑空し、再び空へと鳥が舞い上がっていく姿。マドゥライ・マニ・アイエールの演奏には、鳥たちの低空滑空のスピード感を思わせるものがあります。

まだ、カルナティック音楽の演奏家のことをそれほど知らなかった頃、たまたま買ったカセットテープが、彼の演奏でした。伴奏しているヴァイオリンとの掛け合いと軽やかにギャロップする太鼓(ムリダンガム)。低空滑空によって、地平の遠くまで晴れやかに真っ直ぐと伸び続けて行く。聞き手は、その鳥に乗って、空を飛んでいきます。その爽快感と、ワクワクとする気持ちといったら!

このタイトルでは、黄金のトリオとしか言いようのない3人によって演奏されています。その3人が相乗効果を生みだし、天才的なパッセージが次から次に繰り広げられます。軽やかに飛翔し続ける演奏は将に圧倒的なものです。

これ以外にもタイトルは出ていますがこのタイトルが一番のお勧めです。
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M.D.Ramanathan
M.D.Ramanathan ( Vocal )
T.N.Krishnan ( Violin )
Vellore Ramabhadran ( Mridangam )
( RPG : CDNF 147895 )
M.D.ラーマナータンの一番の特徴は深々と響く低い声と広々と壮麗な空間を感じさせる構成感。ゆっくりというよりも実に大きなテンポの中で音楽が展開していきます。

もっとも得意としていた曲などを聞くと、その荘厳な演奏はガッチリとした土台に何段も何段も組み上がっていく南インドの雄大な寺院を思わせます。まるで大きなガネーシャ神(ゾウの顔をした神様)がドシンドシンと見事な踊りを披露しているかのようです。丹田に音楽の深さがズシンときます。

ちなみにステージマナーは、結構問題があったらしく演奏会が終わる前にもじもじしているお客さんに対して説教したり、思いっきり鼻をかんだりすることもしばしばだったとか。。。(^^;) それも前時代的な空気感とも言える鷹揚な時間の中で音楽と向かい続けていたからなのでしょう。
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T.R.Mahalingam ( Flute )
T.R. マハリンガム ( Flute )
( RPG : CDNF 147717 )
Mali の愛称で尊敬を一身に集めているT.R.マハリンガム。その演奏は将に鳥のさえずりです。天衣無縫の演奏は、のどかな緑溢れる中にそよいでくる風のようです。本来なら禁じ手とも言える音の動きをやっても、マハリンガム、彼においてだけはそれは天才だからとの言葉に代えられ賞賛されるばかりです。もうその禁じ手がこれしかない!という閃きで出てくるのですから仕方ありません。将に自由自在です。

知り合いが春先、窓を開けて彼の演奏を聞いているとすぐにウグイスなどの鳥たちが飛んできて「ムムッ。誰が歌っているだ?」とばかりに歌合戦が始まるのだそうです。しかし他の演奏家に切り替えた瞬間に鳥たちはプイッとばかりに逃げていくのだとか(^^;) マハリンガムの音楽は小鳥達もビックリするほど自然な音楽だと言って良いでしょう。

彼の録音で最も良いものは“Stil”というフランスのメーカーから出ているものですが今では入手不可。その次に薦められるのがこのタイトルです。最高の格調を持ちながら心地良い風のような彼の演奏。24時間かけっぱなしでも全く飽きることがない素晴らしいものです。
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T.N.Krishnan : Thyagaraja Masterpience Vol. 4
T.N.Krishnan (ヴァイオリン) etc
( MUSIC TODAY : CD-C92047 )
世界的に見るとクラシック音楽のヴァイオリン奏法や使い方は、独自の発展を遂げたもののひとつに過ぎません。中東でも独自の演奏法がありますが、カルナーティック音楽でのヴァイオリンは、その独自性で一頭抜きん出たものです。

カルナーティック音楽のヴァイオリン奏者の最高演奏家が、このT.N.クリシュナンです。そのスイートで、生き生きと、ピースフルな演奏は、いつ聞いても幸せな気持ちになります。往年の演奏家との共演では最高のアカンパニストとして素晴らしい録音を数多く残していますが、ソロとしても素晴らしい録音を数多く残しています。そのソロの演奏として最高の演奏がこのソフトです。

特に、一曲目“Naa Jeevadhara”の演奏は、伴奏者も含めこれ以上ない出来栄えです。彼の実に楽しそうな演奏につられて打楽器もノリノリ♪打楽器だけの最後の部分などは実に爽快の一言。CDをかけ始めて最初の2分間にはちょっと驚きの録音ミスがありますがそれもご愛嬌。絶対のお勧めです。
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⇒試聴先(Nada Anuboothi)



V.Doreswamy Iyengar : Maestro Choice
V.Doreswamy Iyengar ( Veena )
Vallore Ramabhadran ( Mridangam )
( MUSIC TODAY : CD-C91014 )
南インド音楽の最も重要な楽器は撥絃楽器のヴィーナです。南インド音楽はヴォーカルが主体なのですが、ヴィーナの演奏を聞くとヴォーカルもまた、ヴィーナを音楽を学び演奏する際の一種の物差しとして用いることで発達してきたことが理解できます。

もともと音楽によって自らを極めるための伴侶として楽器が存在していただけに、大きな音で皆に聞かせることは想定している楽器ではありません。そのため現在では多くの観客に聞かせるエンターテイメントとしては物足りないところが多いのが事実。最近では光が当たらず、良質な録音が入手できないのが残念なところです。

ここで紹介するCDはその渇きを潤してくれる素晴らしい演奏です。穏やかであり、渋く、それでいてチャーミング。流れるような音のひとつひとつが実に柔らかい音楽を奏でています。特に“Thanam”の部分は優雅で繊細との言葉をそのまま描いたかのような貴重な演奏です。
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Kadri Gopalnath : Thyagaraja's Pancharatna Krithis
Kadri Gopalnath ( Sax ) etc
( RPG : CDNF 168317 )
南インド音楽で興味深いのは、昔ながらの伝統を大切にしながら楽器についてはどんどん目新しいものを取り入れていることです。その取り入れ方は思わず笑ってしまうほどの物もあります (^^) 個人的に世界最高の宴会芸と称しているジャヤタランガム。これは水を張った茶碗をお箸でチキチン♪チキチン♪と叩いて演奏します。また最近ではエレクトリック・マンドリンや口笛の演奏も。。

興味深いのは、そのようなイレギュラーな楽器での演奏家の方が、ヴォーカルやポピュラーな楽器よりもはるかにしっかりとした古典的テクニックを保持していること。中でも現在、現地で一番の人気を誇っているカドゥリ・ゴパールナートのサックスは素晴らしいの一言です。

特にこのCDで素晴らしいのは、カルナーティック音楽の中でも最高の曲と称されることも多い物ばかりをチョイスしていること。それだけに曲の素晴らしさとともに、そのカッコ良さはジャズ・サックスなど足元にも及びません!事実、ジャズ好きの方に聞かせると皆さん目を丸くしています。爆発的人気を呼びかねない知る人ぞ知る名盤です。
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T.Muktha : Padams & Javalis
T.Muktha ( Vocal ) etc
( RPG : CDNF 147927 )
カルナーティック音楽で最も重要な系譜が古都タンジョールから伝わる演奏家の系譜です。T.ムクタはその本流中の本流の演奏家です。なかなかまとまった録音がなく紹介することがかなわなかったのですが、80歳を超えて初めてまとまった音源として出されたのがこのCDです。

どこまでも渋く滋味深い声。綺麗な声とは言えませんが80歳にしてこれだけパワフルな声は信じがたいほど。それ以上にひとつひとつの音の連なりの正確さはこれぞカルナーティック音楽の神髄と納得させられるものがあります。またそのヴォーカルに薄く絡むヴィーナの繊細な響きはヴォーカルと完全に一体となっています。ヴィーナの音楽はこれがもともとの姿であることが見事にあらわされています。

録音も世界基準として最高部類です。カルナーティック音楽好きばかりでなく、全ての音楽愛好家に是非とも聞いてもらいたい珠玉の演奏です。
⇒ソフト情報・購入先(世界の民族音楽の店 ZeAmi)
⇒試聴先(eMusic.com)



N.C.Vasanthakokilam
N.C.Vasanthakokilam ( Vocal ) etc
( RPG : CDNF 147909 )
カルナーティック音楽の女性歌手としてもっとも名高いのはM.S.スッブラクシュミ。それに続くのがD.K.パッタマルと言われています。しかし、本当の実力者として伝説化しているのがN.C.ヴァサンタコキラムです。

もともとカルナーティック音楽では女性が表立ってコンサートで歌ったりすることはなかったようです。その状況を変えたのは映画でした。N.C.ヴァサンタコキラムも1930年代から数多くの映画に出演し大活躍。その美しさと、その美声で知られていました。しかし演奏家としてこれからという40代前半で逝去してしまったため、知るひとぞ知る名歌手となってしまいました。それとともにM.S.スッブラクシュミがインド独立後も最晩年まで華々しい魅力を放ち続けたため、今ではその名声は陰に隠れてしまうこととなっています。

まだその実力を惜しむ声は多く、残された録音が販売されています。その歌声を聞く限り当時活躍した三人の女性歌手の中でも図抜けた魅力を放っています。もっと長生きして活躍していたらさぞかし素晴らしい録音を残していたのだろうと思うと残念至極。明るくすっきりと伸びきるバネのある声。完璧にコントロールされたテクニック。全てが兼ね備わっています。
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